カツオが“異例の豊漁”去年の3割安も…スーパーの売り場に活気
「カツオのまち」としても知られる宮城県の気仙沼で、カツオが“異例の豊漁”となっています。スーパーも活気づいていて、去年の3割安となっているお店もありました。
◇
あぶるも良し、そのまま生でも良し、もちろん、お寿司にも良し…
(news every.取材班)
「脂がのっていて身がすごくあまいです」
まだ“戻りガツオ”の時期じゃないのに、なぜかもう脂がのっているという“カツオ”ですが、こちらの寿司店では…
北海寿し・後藤治店主
「久しぶりに(宮城県産)気仙沼のカツオを使っています。(仕入れ値は)多少は安くなっている。去年は気仙沼のカツオは買いたかったけど(高くて)買えなかった。量が全然とれなかったので」
■1か月ほどで…去年1年分を上回る

カツオの水揚げ量28年連続1位を誇っていた宮城県の気仙沼漁港ですが、去年は“記録的な不漁”となり、千葉県勝浦漁港に1位の座を譲りましたが…
カツオ漁師
「カツオは良いですよ、今年は。去年不漁だったから。この量が秋までずっと継続してくれるといいんですけど」
一転、今年は漁師も期待を寄せるほどの豊漁ぶりです。
気仙沼漁港の先月の水揚げはおよそ6353トンで、わずか1か月ほどで去年1年分を上回っています。
まさに今年の気仙沼はカツオの“当たり年”です。
■「鮮魚の中ではカツオで一本推しで!」

この豊漁に、都内のスーパーも活気づいています。1日朝、お店に届いたのは、気仙沼産のカツオ24匹です。
コモディイイダSV統括部長・大塩隆一さん
「大きいですね。持った感じもずっしり重い」
「マグロでいえばトロの部分もハラミも、脂がのっている証拠。非常にがっちり」
今年はいいカツオが入荷できるとあって、売り場には定番の刺し身やタタキ、さらには、まるっと1匹どどーんと陳列しています。
コモディイイダSV統括部長・大塩隆一さん
「いっぱいとれて価格が安定しているので、食べてもらいたい。鮮魚の中ではカツオで一本推しで!」
■カツオが物価高の中で“救世主”に

1日、気仙沼産のカツオは1パック538円でした。今年は仕入れの数も安定していて、去年と比べ3割ほど安く売ることができているといいます。この安さにお客さんは、カツオを買い物カゴに入れていきます。
(news every.取材班)
「あ、いま、カツオをカゴにいれました。カツオがどんどん売れていきます」
カツオ売り場は“入れ食い状態”です。
客
「存在感大きいというのと、こっち(切り身)も大きいなと。安いなって」
客
「きれいでしょ、脂のってて。やっぱり安いじゃない、マグロよりずっと」
“安くてうまい”カツオは、物価高の中で“救世主”ともなりえます。
■漁師がカツオに狙いを変えていることも

なぜ気仙沼のカツオはこれほど豊漁なのか。専門家は…
宮城県水産技術総合センター副主任研究員・富川なす美さん
「カツオは毎年、南の熱帯域から東北の方まで北上して回遊してくる。その回遊してくる量が、昨年はかなり少なかった。今年は、北上は例年通りしてきている。気仙沼に近い(ところに集まる)。水揚げするのが便利なちょうどいい漁場になっております」
専門家によりますと、この時期にとれるビンチョウマグロがとれないため、漁師がカツオに狙いを変えて多くとっているのも豊漁の理由だといいます。
宮城県水産技術総合センター副主任研究員・富川なす美さん
「6月にこのぐらい豊漁になったのは、あまり記憶がございません」
豊漁にわく気仙沼で、秋の戻りガツオへの期待も高まります。
(7月1日放送『news every.』より)
