マツダ「“みどり”のロードスター」復活! 12年目で「オシャレグリーン」初設定! 歴代モデルほうふつの「緑×タンカラー」も用意! 新色「ジンクグリーン」設定の理由は?
「みどりのロードスター」復活! カラーのコダワリは?
マツダは2026年6月26日、2ドアスポーツカー「ロードスター」シリーズを一部改良しました。9月上旬に発売予定です。
走行性能の向上や特別仕様車の設定などが行われましたが、グリーン系の新カラー「ジンクグリーンメタリック」の設定もトピックとなっています。
カラーの特徴や設定した想い、こだわりなどを解説します。
ロードスターは1989年に初代(NA型・「ユーノスロードスター」)がデビュー。「だれもが、しあわせになる」をキーワードに、小型軽量のソフトトップボディにFRレイアウトと爽快なフィーリングの4気筒エンジンを採用し、クルマを操る楽しさを最大限まで追求しています。
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初代から根強いファンを獲得し、名実ともにマツダを代表するモデルへと成長。また2人乗りオープンカーとしては異例の累計126万台を販売し、全世界的に2ドアオープンカーの定番モデルとして支持されています。
現行モデルは2015年に登場した4代目(ND型)で、歴代の良さはそのままに、マツダデザイン「魂動(こどう)デザイン」を採用。また、走行性能と燃費性能を高める独自の「SKYACTIV」技術を取り入れました。
ラインナップは1.5リッター自然吸気エンジンに6速MTもしくは6速ATを搭載するオープンソフトトップモデル「ロードスター」を基本に、2016年11月には2リッターエンジンと電動格納ハードトップを搭載する「ロードスターRF」が追加されました。
今回の改良では、ロードスターに対し、スポーティでモダンなコーディネートを与えた特別仕様車「PS」が追加されたことがトピックのひとつです。
また、全車で2026年に台数限定販売したスペシャルモデル「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」で培った知見を取り入れ、サスペンションの専用チューニングや各種制御の変更を図っています。
加えて、車外騒音規制に対応するため、静音タイヤの装備とそれに伴う操舵セッティングの変更、吸排気系の変更を実施。
さらにシート安全基準への対応としてヘッドレストの高さと形状の最適化、Apple CarPlayとAndroid Autoへのタッチパネル操作機能の追加など、安全性や利便性を高めました。
そして、今回の改良のもうひとつのトピックが、グリーン系の新色「ジンクグリーンメタリック」の設定です。これにより、全7色の展開となっています。
ジンクグリーンメタリックは、工業製品の耐久性を高めるために用いられる下地塗料「ジンククロメートプライマー」の色味や質感から着想を得たカラーで、合理的な機能美を、タフさとして色味や質感で具現化したといいます。
カラーを開発したのは、マツダ デザイン本部 デザインクリエイションスタジオ CMFデザイナーの瀬能 海翔さん。自身は1992年式の初代ロードスター「Sリミテッド」のオーナーでもあるのだとか。
新色は現行型NDロードスターでは初のグリーンの設定で、かつ魂動デザインを初採用して以来、初のグリーン系カラーだといいます。グリーンに挑戦した理由について、瀬能さんは次のように述べています。
「魂動デザインにおいて、マツダはこれまでブランドを象徴するカラーとして『ソウルレッド』を育ててきました。多くのお客様に『マツダといえば赤』と認知いただけるようになった今だからこそ、私たちは新たな挑戦としてグリーンに取り組みました。
グリーンは、色相としてレッドの反対側に位置する色です。そのため、ソウルレッドとは異なる印象を持ちながらも、同じマツダのプロダクトとして魅力的に見えることを目指しました」
マツダでは、2012年にデビューしたSUV「CX-5」から魂動デザインを採用しており、2016年には魂動デザインの象徴カラーとして「ソウルレッドクリスタルメタリック」が登場。以後、全車にこのレッドを設定し、マツダブランドをイメージする色として定着しています。
いっぽうで、ロードスターでは初代NA型の「Vスペシャル」に設定された「ネオグリーン」をきっかけに、3代目NC型までグリーン系のカラーを展開しており、こちらもロードスターの魅力を際立たせる外装色のひとつになっているそうです。
「グリーンは、ロードスターにとってオーナーそれぞれの好みや思い出と結びつきやすい色になっているのだと思います。今回のジンクグリーンは、これまでの歴史を受け継ぎつつ、現代的な解釈を加えた新しいグリーンです。
従来の上品なグリーンに比べると、インダストリアル(工業的)な硬質感や少し武骨な印象がある色に仕上げています。華やかさで一瞬惹きつけるというより、日常の中で少しずつ愛着が深まっていく魅力のある色です。
長く付き合える相棒のような存在として、これからのロードスターの記憶に残っていってほしいカラーです」(瀬能さん)
ジンクグリーンメタリックは「メタリック」ではあるものの、暗所ではソリッドのような力強い質感である一方、明所ではメタリックが輝き、全体として洗練されたモダンな印象が感じられます。
「ソリッドカラーのような塊感と、メタリックによる陰影表現により、ロードスターの造形を際立たせながら、魂動デザインの持つ動きの表現や、ロードスターの軽快さを損なわない明度と彩度に調整しました。
無骨な印象のあるインダストリアルカラーだからこそ、飽きがこず、長く付き合える相棒のような色になったと思います」(瀬能さん)
なお、ジンクグリーンメタリックは特別仕様車PSだけでなく、全車に設定しており、ロードスターの上級グレード「S レザーパッケージ Vセレクション」で選択すると、歴代モデルにあったような「グリーン外装×タン幌・内装」の往年の組み合わせが選択できます。
ロードスター改良モデルの価格(消費税込)は、295万9000円から407万円。ロードスターRFは385万円から469万7000円です。

