冨安健洋、口にした“プレミア復帰” ブラジルとの差…今後は「より厳しい環境に身を」
「全員が1メートルのところ、一歩、1秒を詰めていく」
北中米ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦、1-2で敗れたブラジル戦から一夜明けた現地時間6月30日、DF冨安健洋が取材に応じた。
激闘の疲労が色濃く残るなか、次の一歩を踏み出すために何を考えるべきか。静かな口調の中で発せられたのは、「結局負け方が一緒なので、そこを改めて考えないといけない」という、現状への強い危機感だった。
映像を見返して感じたのは、勝負を分けた課題の数々だ。「結果的に後ろに重たくなって、前に出て行けなくなった」と試合展開を振り返る。一方で、後半もシュートまでは行けていた事実を踏まえ、「シュートまで行き切るのか、そこで切り替えて相手陣内でボール保持の時間を増やすのか」と攻撃時の判断に言及。「人数がいるけど失点するっていうところも毎度のこと」と守備のほころびを指摘し、繰り返される敗戦のパターンを見つめ直した。
組織としての課題を乗り越えるため、突きつけられたのは個の力だ。「僕だけじゃなくみんな思っていると思いますけど、個人の部分ですね」と語り、それが「一番わかりやすく出た課題と、成長の余力」だと位置づけた。「誰か1人でできないですし、全員が1メートルのところ、一歩のところ、1秒のところを詰めていくことでしかない」と、わずかな差が勝敗を分ける現実を真っ直ぐに受け止める。
だからこそ、求めるのは極限の日常だ。「常に自分に矢印を向け続けて、本当のその一歩、1秒のところを突き詰めていくしかない」と自戒を込める。「より厳しい環境に身を置かないといけないなっていうふうに、改めて強く思いました」と吐露し、過去の経験と現在地を重ね合わせながら、自らをさらに厳しい環境へと追い込む覚悟を示した。
イメージする「より厳しい環境」について問われると、現代サッカーで群を抜いてレベルが高いプレミアリーグの名を挙げた。「実際そこにいたこともあって、そこの厳しさっていうのはもちろん知っている」と語り、「考えうるなかで一番厳しい環境っていうのはそこなんだろうなっていうのは、試合後に思いました」と前を向いた。1メートル、一歩、1秒を詰めるために、どこまでも厳しさを求めていく。(FOOTBALL ZONE編集部)

