【巨人】ヤクルトにミスミス逆転負けで首位から3位転落 8回に大勢が3試合連続失点で同点→9回マルティネスもまさか…73年ぶりの青森開催も今季地方6戦目で初黒星
◆JERAセ・リーグ 巨人3―4ヤクルト(30日・弘前)
巨人がヤクルトとの首位攻防戦で痛恨の逆転負け。阪神も勝利したため一気に3位に転落した。2点リードの8回に、大勢投手がまさかの2失点で同点に追いつれると、9回は守護神・マルティネスが自らのエラーもあって勝ち越しを許した。守り勝ってきたチームだが、今季ワーストの4失策。自慢の勝利の方程式も崩れ、今季5戦5勝だった地方球場で初めて黒星を喫した。
快勝ムードが突如、暗転した。3−1の8回。大勢がいきなり四球を与えると、続く赤羽に安打を許し無死一、二塁に。岩田は打ち取ったが、1死二、三塁から大勢の投球が暴投となり1失点。なおも1死三塁から、中村悠平の二塁正面へのゴロを門脇が素早くさばいて本塁へ送球。ギャンブルスタートしていた岩田が頭から滑り込んだが、アウトとなりスタンドの巨人ファンから安堵のため息が漏れた。しかし、池山監督のリクエストで判定が覆りセーフに。同点に追いつかれ、観客席から大きなどよめきが起こった。これで大勢は3試合連続失点。9回はマルティネスも自らのエラーをきっかけに1死三塁のピンチを招くと、増田の遊ゴロで本塁封殺を狙った泉口の送球も間に合わず、勝ち越された。
試合序盤は戸郷とヤクルト・山野の見事な投手戦だった。戸郷は初回に味方のエラーもあって、いきなり無死一、二塁のピンチを招いたが、威力十分の直球で押して後続を断った。武器のフォークもさえ、5回まで要所を締めて無失点に抑えた。
試合が動いたのは5回裏だった。1死から、戸郷が山野の外角スライダーに食らいつき、左翼線にポトリと落ちる二塁打で出塁。ここで指揮官が浦田に代えて甲斐を今季初打席に送り込んだが、惜しく空振り三振に倒れた。しかし、続く松本が鮮やかに右前へ運んだ。右翼の増田がファンブルしたのを見て二塁走者の戸郷が生還。1点を先制した。
ところが直後の6回表、戸郷が連打を浴び無死二、三塁のピンチを招いた。オスナはなんとか捕邪飛に打ち取ったが、続く古賀の二ゴロの間に同点に追いつかれてしまった。
弘前のはるか夢球場の巨人ファンからはため息が漏れたが、そんな落ち込んだムードを大城の一振りが消し飛ばした。6回裏1死。2番手・丸山翔の高めの148キロ直球を完璧にとらえると、打球は満員の右翼スタンドへ一直線。「戸郷が良いピッチングを続けてくれているので、なんとかしたいと思い打席に入りました」という値千金の7号ソロで、巨人が再び1点を勝ち越した。7回裏には途中出場の門脇誠が今季初打点となるタイムリーを放ち、リードを2点に広げた。
しかし、8回に大勢が同点に追いつかれ、最後はマルティネスがミスから自滅しヤクルトの勢いにのみ込まれた。今季、地方球場では5戦全勝だったが、6戦目で今季初黒星。球団73年ぶりの青森開催で、光星学院(現八戸学院光星)時代の3年間を同県で過ごした坂本勇人がスタメン出場で9回に安打を放つなど「第二の故郷」を盛り上げたが、勝利は奪えなかった。それでも6月は10勝6敗2分けと勝ち越した。7月1日は岩手・盛岡で再びヤクルトと激突。勝って首位を奪い返す。

