「W杯はこれが最後」と自分を追いこんできた25歳、佐野海舟が理想の形で初ゴール
サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会は29日(日本時間30日)、決勝トーナメント1回戦が行われ、日本(世界ランキング18位)は、最多5度の優勝を誇るブラジル(同6位)に1―2で逆転負けした。
(世界ランキングは11日時点)
ブラジル2―1日本
日本が終盤の失点で逆転負けを喫した。29分にハーフウェーライン付近で相手の横パスを奪った佐野がそのままドリブルで持ち込み、シュートを決めて先制。その後は押し込まれる時間が続き、56分に同点とされると、後半追加タイムにマルチネリに勝ち越し点を許した。ブラジルはビニシウスの連続試合得点が3で止まった。
わずかな隙を逃さない強豪との差も痛感
その一撃は、王国の選手たちにも強い衝撃を与えたに違いない。29分に佐野が決めた先制のミドルシュート。W杯初出場のボランチが確かな足跡を刻んだ。
ブラジルの選手が出した横パスに反応した。センターサークル内でボールを奪うと、ドリブルで一気に前進。相手選手を振り切り、右足から放たれたシュートは低い弾道でネットを揺らした。「理想の形」というW杯初ゴールに笑みを浮かべた。
2024年にJ1鹿島からマインツ(ドイツ)へ移籍した25歳。高いボール奪取力を誇り、代表でも定位置をつかんだ。課題と自覚している攻撃では、自身が手ごわいと感じる「駆け引きをして、最後まで判断を変えられる選手」を目指しており、ラストパスのタイミングを図りながらも、上田がDFを引きつけて作ったスペースを見極めて決めたこの日のゴールは、成長の証しだ。
日の丸を背負う重みを理解し、「W杯はこれが最後」と自分を追い込んで大会に臨んでいる。それだけに、1失点目につながったクロスも、決勝点となるシュートも「自分がもっと(間合いを)詰められた」と振り返る。
世界の舞台で堂々と渡り合うことができた自信とともに、わずかな隙を逃さない強豪との差を痛感した。「簡単に4年後とは言えない。一日の積み重ねでやっていくしかない」(細田一歩)

