前後半で装い変えた「王国」ブラジル、もろさ消し去り日本をのみ込む
サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会は29日(日本時間30日)、決勝トーナメント1回戦が行われ、日本(世界ランキング18位)は、最多5度の優勝を誇るブラジル(同6位)に1―2で逆転負けした。
(世界ランキングは11日時点)
ブラジル2―1日本
日本が終盤の失点で逆転負けを喫した。29分にハーフウェーライン付近で相手の横パスを奪った佐野がそのままドリブルで持ち込み、シュートを決めて先制。その後は押し込まれる時間が続き、56分に同点とされると、後半追加タイムにマルチネリに勝ち越し点を許した。ブラジルはビニシウスの連続試合得点が3で止まった。
決勝Tでの後半逆転勝ちは1978年以来
前後半で装いを変えたブラジルが、ベンチワークの妙で日本をのみ込んだ。
1点を追う後半、左MFのパケタを下げ、最前線にエンドリッキを投入。前半は最前線ながら頻繁に中盤に下がって組み立てに関わっていたクニャを中盤に配した。カゼミロは「端から端へとボールを回し、日本の守りを動かそうとした」。対角のパスを増やし、特にサイドから日本に圧力をかけ続けた。
この二の矢が実ったのは56分だ。マガリャンイスがゴール前にボールを送り、遠いサイドのカゼミロが頭でこじ開けた。その後も猛攻を続け、決勝点を挙げたマルチネリは「我々は最後までベストを尽くし、戦い抜く集団だ」と語った。
W杯の一発勝負のトーナメントで、ブラジルが前半でリードされながら後半に逆転勝ちするのは1978年以来。経験豊富なイタリア人指揮官の手腕が、「王国」に見え隠れしていたもろさを消し去り、ブラジルが階段を一つ上った。(平地一紀)
ブラジル・アンチェロッティ監督「前半は日本が強く、対処に苦労した。(攻撃の際、日本陣内で)スペースをなかなか見つけられずにいたが、後半は問題を解決できた」

