巨人・戸郷翔征、プロ野球初の完全試合“伝説の地”青森で5連勝誓う「いい試合を見せられるように」…30日ヤクルト戦先発
巨人・戸郷翔征投手(26)が29日、首位決戦に向けて“伝説の地”での快投を誓った。自身5連勝を目指し30日のヤクルト戦(弘前)に先発。青森での開催は1953年以来73年ぶり、弘前市での試合は球団史上初。プロ野球初の完全試合が生まれた同県での登板へ「いい試合を見せる」と決意した。貯金7でセ・リーグ首位のチームは、0・5差で追ってくるヤクルトと東北シリーズ2連戦に臨む。
特別な一戦になると予感した。戸郷はG球場で念入りに汗を流し、打撃練習にもみっちり時間を費やした。「73年ぶりですか。毎年行ける場所じゃないので、メモリアル的なね。(登板できるのは)恵まれているなと思います」。首位攻防、第1ラウンドの舞台は人生初上陸という青森。5勝目に向けて万全の準備を期した。
同県は元祖・完全試合男ゆかりの地でもある。1950年6月28日。青森市営球場で開催された西日本戦で球団の大先輩、通算200勝右腕の藤本英雄がプロ野球史上初の完全試合を達成した。かつての偉業を聞き「すごくいい試合を見せられるようにと思ってます」と背筋を伸ばした。
開幕2軍スタートだった今季。待望の初勝利は5月19日、同じ地方球場の福島・いわきで挙げた。相手は同じツバメ打線。「地方のファンの方もすごく楽しみにしていると思う。楽しみながら見ていただければ」と一流のプレーを約束した。慣れないマウンドにいかに早く適応できるかもポイントだが「あまり気にしてない。行ってアジャストするのがプロだと思うので」と頼もしい表情で語った。
地方でのパワーの源は食。遠征先のサロンには各地の名産品が並ぶことが多く「試合前だからいっぱいは食べられないけど、すごく楽しみ。(青森は)リンゴとか有名ですし、フルーツ系だったら全然食べられる」と心待ちにした。同時に使命も感じている。25日に県内で震度6強の地震が発生。その後も揺れを観測しており「東北は最近、地震がすごく多いので。僕らが勇気づけられる、一つの場所じゃないかな」と強い覚悟を胸に宿した。
現在、自身4連勝中。2年前にノーヒットノーランを成し遂げた男は「すごくいい、戻ってきてるなって感覚がある」としながら「まだまだ4勝。何かのタイトルとか、そういうのが取れたら」と自分にムチを入れた。ヤクルト戦は通算13勝4敗と得意のカード。絶対に落とせない東北シリーズ。まずは弘前「はるか夢球場」で首位キープに挑む。(堀内 啓太)
【第1試合VTR】巨人は1回に南村の二塁打などで2点を先制。6回には広田のスクイズと藤本の適時打で2点を追加した。投げても広島打線を散発の4安打に抑えた藤本は、無四死球で6三振を奪い98球で完封勝利。
【第2試合VTR】2回に4点を奪い逆転した広島は、再び1点を追う8回に代打・長持の左飛で同点に追いつく。延長11回に大沢の安打で勝ち越すと、8回から2番手で登板の川本が4回を無失点の好投を見せた。

