練習拠点・ナッシュビルでの最後の練習に臨む鎌田(中央)ら(27日)=飯島啓太撮影

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 サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3か国大会に臨んでいる日本代表は日本時間29日未明に、決勝トーナメント1回戦のブラジル戦に臨む。

 サッカー関係者はどこに注目するのか。それぞれの視点で語ってもらう。

MY VIEW…東京V・城福浩監督

 日本は攻守の切り替えの早さや、攻撃・守備に関わる人数の多さなど、総合的にレベルが高い。

 チュニジア戦では堂安選手の献身的な守備が印象に残った。全員が状況を判断してやるべきことを理解している。他国と比べチームとしての攻撃の流動性、守備の献身性が高く、攻守において「なぜ彼がここにもいるんだ」と思うようなシーンが当たり前に続いていることが、日本の強さだと思う。

 特に鎌田選手の技術と判断力は素晴らしい。日本人がW杯の舞台であの安定感を示せているのは、若い選手の刺激になる。彼が育ったJリーグでも、若い選手が野心を持って取り組めるよう背中を押したい。

 そして、メッシを擁するアルゼンチンは、今大会も勝負に対するモチベーションが抜きんでている気がする。アルゼンチンは周囲の選手のハードワークでメッシのスキルを生かす、クラシックなスタイル。一方、今回のW杯も全員がハードワークするモダンなスタイルの国が多い。違うスタイル同士がどう相対するのか。コントラストがあるのがサッカーで、それが面白い。

 大会期間が長いW杯では、サッカー大国は決勝トーナメントに照準を合わせるとよく言われるが、今はそんなに甘くない。欧州や南米のチームが主役にはならない可能性があり、世界のサッカーの進歩を感じる。開催国の北中米含め他の大陸の代表が決勝に進める日が来るのか。それが今回の大会になるのか。日本も含め注目したい。

 じょうふく・ひろし  1961年生まれ、徳島県出身。徳島・城北高、早大でプレーし、卒業後は富士通サッカー部で活躍。2002〜07年には各世代別の日本代表監督を歴任した。その後はJリーグでF東京、甲府、広島の指揮を執り、22年6月から現職。