●民放の中でTBSが圧倒的な強さ
TBS系バラエティ番組『マツコの知らない世界』(毎週火曜20:55〜)が、REVISIOが発表したテレビ画面注視データ「注目度」の週間番組ランキング(6月1日〜7日)でコア視聴層の注目度60.6%を記録し、6位に入った。

この回は「マイケル・ジャクソンの世界」と題した1時間スペシャル。生前を知らない20代の“没後ファン”3人が魅力を語る中、2006年の来日時にマイケル本人が着用したという特別なジャケットがスタジオに登場し、マツコ・デラックスも「これは本当に特別な衣装だと思う」と感嘆した。

マツコ・デラックス

○個人全体上位にドラマが集中

6月最初の週は、ドラマが上位を強くけん引する展開となった。個人全体のトップ層を見ると、連続テレビ小説が70.4%で首位に立ち、続く2位から6位にもドラマが集中している。

民放勢の動向に目を向けると、TBSの圧倒的な強さが際立つ結果となった。個人全体ランキングのトップ10にランクインした民放番組は、ドラマやバラエティ、さらには報道番組に至るまで、ほぼすべてを同局が占めている。

火曜・金曜・日曜の各ドラマ枠に加え、水曜深夜のバラエティや3時間スペシャルまで幅広く食い込んでおり、編成全体での厚みが数値に表れた形だ。

火曜ドラマ『時すでにおスシ!?』は個人全体2位。鮨アカデミーの授業が最終段階に入り、みなとたちが客を相手に鮨を振る舞うカウンター試験へ向かう回だった。

コア視聴層では『がっちりマンデー!!』が3位に入り、ベイブレード、最強王図鑑、ポッピンクッキンといった小学生に長く売れ続ける商品を扱ったテーマが朝の時間帯で伸びている。

水曜夜の『水曜日のダウンタウン』は個人全体7位、コア視聴層4位。30秒以内で競う「30-1グランプリ 2026」は、過去最多931組から40組が本戦に進む構成で、短尺ネタの密度が視線を集めた。

木曜の『モニタリング3時間SP』も、東京五輪卓球混合ダブルス金メダルの水谷隼氏が仕掛け人として登場した卓球企画などで個人全体9位に入っている。

コア視聴層ランキング

個人全体ランキング

○思いがけない人物に疑惑の目『田鎖ブラザーズ』

岡田将生主演の本格クライムサスペンス『田鎖ブラザーズ』(TBS)は、個人全体67.6%で3位。いよいよ核心へと近づいた第8話では、30年前の両親殺害事件をめぐり、思いがけない人物に疑惑の目が向けられる。

兄弟が長年信頼を寄せてきた町中華の店主・茂木幸輝(山中崇)。手掛かりとなった取材ノートをたどるうち、かつての立ち退き問題と銃の密造トラブルが結びつき、茂木が事件に関与した可能性が浮かび上がる。受け入れがたい弟・稔(染谷将太)だったが、父が隠していた銃が奪われたことを機に、真相と向き合う決意を固めた。

兄弟は、火災に巻き込まれた者に残るとされる白いはん痕を確かめるため、茂木を銭湯へと連れ出す。背中に火傷の痕はあったものの、決め手となるはん痕は見当たらなかった。アリバイが崩れ、長年の理解者に容疑がかかるという重い展開だ。

ところがラスト1分、銃を兄弟のもとへ送り返した茂木が、変死体となって発見される。信頼してきた人物の関与と死が同時に突きつけられる結末に、物語は大きく動いた。誰が、何のために…。残された謎が次回への期待を高めている。

●生前を知らない「没後ファン」が魅力を語る
TBS『マツコの知らない世界』は、コア視聴層の注目度60.6%で6位。この回は「マイケル・ジャクソンの世界」と題した1時間スペシャルだった。出演したのは、2009年の急逝をきっかけにファンになったという20代3人。生前を知らない「没後ファン」が、ダンスや演出、衣装の魅力を語っていく構成だった。

なかでも取り上げられたのが、2006年に来日した際の衣装にまつわる話。MTVジャパンの授賞式への出演が急きょ決まったものの衣装がなく、招致に関わったイベント会社に勤めていた田口テリさんが依頼を受ける。

黒いジャケットをファンキーにしてほしいと頼まれ、新宿で約8万円分のスワロフスキーを購入し、一晩でリメイクしたのだそう。マイケル本人が着用し、その後も着続けたとのことで、田口さんは一生の思い出だと振り返った。

実際にマイケルが着たジャケットがスタジオに登場すると、マツコ・デラックスは「これは本当に特別な衣装だと思う」と感嘆。現在の所有者である百瀬さんが入手の経緯を語る場面では、マツコが「資金源どこなんだよ」とツッコミを入れ、スタジオの笑いを誘った。世代を超えてマイケルを語り継ぐ顔ぶれが、コア層の関心を引きつけた回となった。

REVISIO 独自開発した人体認識センサー搭載の調査機器を一般家庭のテレビに設置し、「テレビの前にいる人は誰で、その人が画面をきちんと見ているか」がわかる視聴データを取得。広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントに視聴分析サービスを提供している。本記事で使用した指標「注目度」は、テレビの前にいる人のうち、画面に視線を向けていた人の割合を表したもので、シーンにくぎづけになっている度合いを示す。 この著者の記事一覧はこちら