北海電工(1832、札証)。北海道電力の傘下。主力電気工事を軸に、売り上げの約7割が北海道電力案件。詳細は文末に記すが、見逃しがちな中長期スタンスで対峙したい投資対象。電力業界の動向を反映した収益動向を示している。

【こちらも】アズ企画設計、富裕層向け不動産ビジネスと中計成長戦略に注目

 コロナ禍の経済活動低迷期を2021年3月期「3.7%減収、49.8%営業減益」で潜り抜け22年3月期以降、「22年3月期/4.3%増収、81.3%増益」-「23年年3月期/19.1%増収、4.6%減益」-「24年3月期/15.4%減収、126.4%増益」-「25年3月期/14.7%増収、21.9%増益、10円増配20円配」-「26年3月期/5.1%増収、42.8%増益」。今3月期予想「9.3%増収(792億円)、4.7%減益(47億4000万円)」。

 24年3月期&26年3月期に期中で収益予想を上方修正しているが、2期ともその要因を「電力関連工事進捗増/追加工事発生で売上高が期初予想を上回り、売上高増に伴い利益も・・・」としている。平たく言えば「背後にデンと構える北海道電力の電力工事ニーズの増加」が、収益動向の背中を押している、という次第。

 前中計(至2026年3月期)は「売上高650億円、営業利益20億円」想定に対し、「724億4500万円、49億7400万円」で着地。新中計(至2031年3月期)は「売上高800億円、45億円」を掲げているが、26年3月期で既に「724億4500万円、49億7400万円」実現している。

 電力需要を資源エネルギー庁は昨年1月時点で、こう解説している。

「今後10年間の電力需要見通しは、データセンターや半導体工場の新増設の影響により前回想定に引き続き増加する見通しとなった。具体的には2020年代後半から2034年度にかけて前回想定を上回る見通しとなった。2024年度比465億kW増加の8524億kWを予想する」。

 斯界を知るアナリストは増加を、こう説明する。「電気設備にも寿命がある。老朽化した設備では事故・故障の可能性がある。身近なところでは照明器具のLED更新などや受変電設備の計画的な更新が求められている」。

 本稿作成の株価は1300円台終盤。予想税引き後配当利回り1.15%。予想PER8.39倍。昨年初冬の900円台出入りから緩やかな右肩上がりに転じ、1月8日1053円年初来安値で通過。4月30日高値1660円をつけた後の押し目形成場面。過去9年半の修正済み株価パフォーマンス3倍強。中長期スタンスで構えるのも一法か・・・