今が旬の「キヌサヤ」と「スナップエンドウ」。見た目は似ていますが、食感や甘みはそれぞれ違います。今回は、農家の娘として旬野菜のレシピを発信しているセリナさんに、2つの違いや選び方、保存方法を教えてもらいました。素材の甘みを引き立てる、簡単な“蒸し焼きレシピ”も紹介します。

似ているけど全然違う!「キヌサヤ」と「スナップエンドウ」の見分け方

見た目がよく似ている「キヌサヤ」と「スナップエンドウ」。どちらも春においしい「サヤエンドウ」の仲間の豆類ですが、じつは食感や味わい、向いている料理がそれぞれ違います。

【写真】スルッと簡単!スナップエンドウの筋取りテク

●キヌサヤ

キヌサヤは、サヤが薄くやわらかいのが特徴。豆がまだ未発達な状態で収穫されるため、シャキッと軽やかな食感とやさしい甘みを楽しめます。

火をとおすと鮮やかな緑色になり、料理の彩りにもぴったり。味わいは比較的あっさりしているので、サラダやあえ物、炒め物など幅広い料理に使いやすい食材です。

●スナップエンドウ

一方のスナップエンドウは、豆がしっかり育っていて食べごたえ抜群。サヤも厚みがあり、パリッとした食感を楽しめます。

スナップエンドウは豆の甘みが強く、満足感があるのが魅力。カットすると豆が出てきてしまうことがあるので、まるごと味わえる和え物に向いています。

選ぶコツは「豆の育ち方」に注目を!

見た目が似ていても“選び方”は少し違います。おいしく食べるためには、中の豆の成長具合を見るのがポイントです。

●キヌサヤ

キヌサヤは“サヤを楽しむ野菜”なので、中の豆が育ちすぎていないものを選ぶのがおすすめ。豆が大きくなりすぎていると、サヤが硬くなっていることがあります。

鮮やかな緑色で、ハリとツヤがあるものがおすすめ。筋が目立ちすぎず、しなびていない、シャキッとした感触のものを選びましょう。

●スナップエンドウ

一方、スナップエンドウはサヤも豆も食べるため、豆がしっかり育っているものがおすすめ。ふっくらと丸みがあり、豆の形がきれいに見えるものを選ぶと、甘みもしっかり感じられます。

ただし、表面に傷があったり、白っぽく乾燥してシワが寄っているものは注意。皮が硬くなっていて、食感が悪い場合があります。

<気になる保存方法は?>

ちなみに、キヌサヤもスナップエンドウも、基本の保存方法は同じ。

冷蔵保存する場合は、乾燥を防ぐためにポリ袋やラップに包み、野菜室へ入れると長持ちします。

また、冷凍保存も可能。軽くゆでてしっかり水気を切り、冷凍用保存袋に入れて保存してください。使いたいときにすぐ使えて便利ですよ。

素材を楽しむ“おすすめ調理法”&筋取りのコツ

キヌサヤやスナップエンドウの栄養をしっかり摂りたいなら、ゆでるよりも“蒸す・炒める”調理法がおすすめ。スープに入れて、煮汁ごといただくのも効率よく栄養を摂れる食べ方です。

とくにおすすめなのが、少量の水で「蒸し焼き」にする方法。栄養を逃しにくいうえ、塩を加えて蒸し焼きにするとほどよく下味がつき、本来の甘みもぐっと引き立ちます。旬の野菜は、シンプルな調理こそおいしさが際立つもの。手間をかけすぎなくても、十分ごちそうになる一品ですよ。

●シンプルな蒸し焼きレシピ

【材料(つくりやすい分量)】

キヌサヤまたはスナップエンドウ 100g(今回はスナップエンドウで調理)
水 大さじ1
塩 小さじ1/4弱

【つくり方】

(1) フライパンに水と塩を入れ、塩が溶けるように混ぜる。スナップエンドウを重ならないように並べ、フタをして強めの中火で2〜3分加熱する。(キヌサヤは1分程度加熱する)

※ キヌサヤは、ヘタと筋はゆでる前にとるのがおすすめです

(2) スナップエンドウの色が濃くなり、豆に火がとおったらOK。水分が残っている場合は、ふたを取り軽く飛ばす。

(3) 重ならないようにザルに広げて冷ます。

(4) 冷めたらヘタと筋を取る。ヘタの下を親指で押さえ、手前に引くようにすると簡単に取れます。お皿に盛りつけたら完成!

【ポイント】スナップエンドウのヘタと筋はゆでてから取る

スナップエンドウの場合、ヘタと筋はゆでたあとに取るのがおすすめ。力を入れなくても両脇の筋がスルッと取れますよ。

※ おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう