50代の「リアルなごはん」。おかずは週2回つくりおき、玄米ごはんと総菜をワンプレートに盛り合わせる
毎日の仕事や家事でバタバタしていると、料理まで手がまわらないこともありますよね。50代の人気エッセイスト・小川奈緒さんは、週に2日のつくりおき習慣を決めることで、1週間の献立やメニューのつなぎ方を考えているそう。そんな小川さん宅の「リアルな食事事情」を紹介します。
※ この記事は『家で整う』(集英社クリエイティブ発行)に掲載された内容を一部抜粋・再編集して作成しています

いつもの味をつくりおきする
家で食べるごはんが世界でいちばんおいしいと本気で思っていますが、料理の腕がプロ級というわけではもちろんなく、自分の体質やその日の体調に合ったごはんを、心からくつろげる家でおいしく食べたいと願う、そのこだわりが少し強いのかもしれません。
料理は、私も夫も20代の頃から好きで、夫はカフェの厨房で働いていた経験もあります。だから今も、毎日クリエイティブに料理を楽しんでいるかというと、在宅ワーカーといえどもそこまでの時間の余裕はないのが現実。
●週2日でおかずを数種類つくりおき
私は断然つくりおき派で、これは性格によるところも大きいようです。仕事でも家事でも、自分のペースでじっくりとり組んでパフォーマンスを発揮するタイプ。逆に短時間での瞬発力やスピード感を求められると、ストレスを感じやすく、好きな料理も楽しめない。だから平日1日、週末どちらか1日、それぞれ数時間かけておかずを数種類つくりおきしています。
このときはプロの家政婦の気分で、「これから2時間半で5品つくるぞ」と気合を入れてエプロンをするところからスタート。この時間を自分の中では「(料理人で家政婦のタサン)志麻さんタイム」と呼んでいます。
ミートソースなどの煮込み料理が定番メニュー

つくりおきの定番は、夕食のメインとなるボリューム感のあるおかずやスープ、野菜の惣菜などです。
具体的には、ミートソースやカレー、鶏肉と根菜の甘酢炒め、シェファーズパイ(ひき肉炒めにマッシュポテトをかぶせて焼いた料理)など、「これがあれば、あとはごはんとおみそ汁でできあがり」となるもの。とくに煮込み料理は、たくさんつくるほうがおいしいので、大きな鍋で大量につくり、半分は冷凍して、翌週以降の忙しい日を先まわりでサポートします。
●まとめて料理すれば、数日分の夕食も考えやすい
毎日ゼロからごはんをつくっていたら、どんなに急いでも40分以上はかかり、その40分はあわただしくて料理を楽しむ余裕もありません。しかし、週2回、それぞれ2、3時間というまとまった時間を料理のために設けることで、1週間の献立やメニューのつなぎ方をシミュレーションしながら数日分の夕食をつくることができます。
おなかをすかせた家族が待っている、といったあせりもなく、イヤホンで音声プラットフォームのVoicyを聴きながら、ときには鼻歌なんて歌いながら、料理をする喜びを味わうように過ごしています。
「毎日でも食べたいくらいおいしい」がモットー

現在は週の前半と後半で夫とごはんづくりを分担していますが、私が忙しい時期は、普段は炒めものが得意な夫がタンドリーチキンやシチューなどをつくりおきしてサポートしてくれます。こんなスタイルなので、わが家では「毎日違うものを食べること」より、「毎日でも食べたいくらいおいしいものがすでにつくってあること」が正義。
玄米ごはんと野菜、つくりおきのお総菜をワンプレートに盛り合わせるブッダボウルが現在の定番のスタイル。毎食同じでも飽きないくらいに大好きなごはんだけれど、なるべく旬の食材をいただくことは意識しています。
直売所で旬の野菜を安く仕入れる
近所に農家さんがたくさんあり、ウォーキング中に直売所で旬の野菜を安く仕入れることができるので、献立は今目の前にある食材から決めます。
春はキャベツやジャガイモ、夏はズッキーニやナスやキュウリ、秋はカボチャやサツマイモ、冬は大根やホウレンソウなどを抱えて家に向かって歩きながら、「さぁ、これでなにをつくろうかな」とワクワク考える。夫や娘に「この大根で、豚の角煮とおでん、どっちが食べたい?」とリクエストを聞くこともあります。
