ウェブブラウザ「Firefox 147」の正式版が公開されました。Linux版でXDG Base Directoryをサポート、動画再生中に別タブに移動した際、ピクチャーインピクチャーで動画プレイヤーが表示されるようになりました。

Firefox 147.0, See All New Features, Updates and Fixes

https://www.firefox.com/en-US/firefox/147.0/releasenotes/

◆Linux版においてXDG Base Directoryを正式サポート

Unix系のデスクトップ環境における共通規格を提案するプロジェクト「freedesktop.org」の仕様であるXDG Base Directoryが2004年9月の提案から21年の修正期間を経てようやく正式に実装されました。これまで全ての設定ファイルやキャッシュなどのデータファイルはホームディレクトリの「.mozilla」以下にまとめられていましたが、今後新規インストール時には「.config」「.local/share」などに配置されるようになります。

◆再生中の動画がバックグラウンドになった場合の自動ピクチャーインピクチャー機能が有効に

動画再生中に別タブに移動した際、ピクチャーインピクチャーで動画プレイヤーが表示されるようになりました。設定方法はブラウザの設定から「ブラウジング」の「タブを切り替えてもピクチャーインピクチャーの動画再生を維持する」をチェックします。



動画再生中に別のタブに切り替えると…



動画プレイヤーがピクチャーインピクチャーとして最前部に表示され動画の視聴を続けることができます。



◆タブグループの項目の再編

設定の「タブグループ」の項目分けが見直され「開き方」「操作」「閉じ方」の3カテゴリに分けられました。



◆プロファイルセクションの追加

パスワードやブックマークなどをプロファイル別に管理できるようになりました。設定方法はブラウザの一般設定から「設定」をクリック。



「プロファイルを管理」をクリックすると新たにプロファイルを作成することが可能です。



◆実験的な機能に「ToDoリストとタイマー」が追加

Firefox Labsに「Firefox Home上のToDoリストとタイマー」が追加されました。有効にするとホーム画面にToDoリストとタイマーのウィジェットが表示されます。



◆その他

・AMD GPUでCPUメモリとGPUメモリ間のデータコピーを省略することでビデオ再生パフォーマンスを向上させるゼロコピーハードウェアデコードビデオのサポート

・セーフブラウジングV5プロトコルのサポート

・すべてのAppleシリコンMacでのWebGPUのサポート

・「強化型トラッキング保護(ETP)を厳格に設定」しているユーザーには、ローカルネットワークへのアクセス制限がデフォルトで有効に

◆修正

・ドラッグ可能なボタンをドラッグする際のバグの修正

・UTF-8以外のヘッダー値を含むHTTP/3リクエストがタイムアウトしたりHTTP/2にフォールバックしたりするバグの修正

・Windows環境でFirefoxが最大化されている場合に、一部のユーザーがタブを選択できない問題を修正

・Linux GNOME Mutterにおいて、ウィンドウとレンダリング領域のサイズを実際のピクセルグリッドに合わせるよう修正

◆変更

・Accept-Languageヘッダーで他の主要ブラウザと同じ品質値(q値)を使用するように変更

◆開発者およびウェブ関連

・要素パネルにビュー遷移用疑似要素を表示し、アニメーションパネルでは関連するアニメーションを表示

・有効なanchor-name属性を持つ要素は、要素一覧ビューで「アンカー」バッジを表示

・JSONビューアーにリソースをFirefox Profilerにインポートし各項目のサイズが表示できるボタンを追加

・CSSルールパネル内で疑似要素セレクタの追加および編集が可能に

・Navigation APIのサポート

・Unicode17と新しいロケールのサポートが追加

・サービスワーカーでのESモジュールをサポート

・JavaScriptモジュールにおいてCSSモジュールに対応

・CSS:counter-*プロパティおよびquotesプロパティが、::marker疑似要素で使用可能に

・CSS:アンカー位置指定の導入

・CSS:ルートフォントに基づいた相対的な長さの単位としてrcap・rch・rex・ricを実装

・CompressionStreamおよびDecompressionStreamにおいてBrotli形式の圧縮および展開をサポート

・:active-view-transition-typeセレクタとタイプ別ビュー遷移APIをサポート

・Storage-Access-Headersをサポート

また、Firefox 147には16件のセキュリティバグフィックスが含まれています。

なお、次期メジャー版となる「Firefox 148」は現地時間の2026年2月24日(火)にリリース予定です。