この記事をまとめると

■生活で使う日用品などは物流倉庫を経由して各地に届けられる

■物流倉庫では条件さえクリアしていればほぼ何でも預かってくれる

■業務用に見えるがじつは一般人も利用できる場所も用意されている

物流倉庫って誰が使うの? 一般人も使える?

 物流倉庫がいろいろなものを保管してくれるのはご存じのとおり。その規模や設備、立地条件によって、我々が日常で手にしているほとんどのものは、物流倉庫を経由して届けられるといっても過言ではない。しかし、一般の人が物流倉庫を直に利用する機会はあまりないのも事実。そこで大きな物流センターではなく、地域に密着した中小の物流倉庫はどんなものを預かっているのか? そして普段ではあまり聞くことができない物流倉庫の裏話を紹介していこう。

⚫︎基本的には何でもOK! 預かります

 冷蔵冷凍施設がないので食べ物は預かれない、揮発性の高い物質なら法令で許可された範囲内での保管が可能などというケースもあるものの、基本的には施設設備や法令を守っていれば物流倉庫ではほとんどのものを預かってくれる。

 そうしたなかで物流倉庫側から依頼を断るケースがあるのだが、それがなにかわかるだろうか?

 その答えは「収納スペースがない場合」だ。

 高速道路脇によく見る超巨大な物流センターでさえ、荷物で溢れかえる時期があるくらいなのだから、地域密着型の中小規模の物流倉庫がいっぱいになってしまうのは珍しくはない。

「それって本当に規模が小さい倉庫だけでしょ?」と思うかもしれないが、過去、パレット2枚分の品物を2週間だけ保管してもらえる物流倉庫を探したところ、最寄りの高速道路インターチェンジから半径20?以内の倉庫すべてが満床だったことがあるほどだ。

 依頼があるのに断らなければならない、これが中小規模の物流倉庫の悩みのひとつだ。

⚫︎利用者へのアプローチが難しい

 物流倉庫を探すとき、インターネットで探すのがもっともポピュラーだと思うが、これはあくまでも利用したい人が積極的に物流倉庫を探しているからこその方法だ。逆に物流倉庫側から、使ってもらいたい人にアプローチするのがなかなか難しいのはなんとなく想像できるかもしれない。

 アピール方法としは、ホームページを含むネット戦略、一般道への立て看板、チラシやパンフレットなどが思いつくが、あくまでも利用者からの問い合わせ待ちだ。

 しかし、規模の大小にかかわらず物流倉庫は、業者だけではなく一般の人が使えるサービスを数多く用意していることも少なくないので、非常にもったいないといえる。

 しかし一般の人でも使える、といってもどんな使い方できるか周知されていないことも多いと思う。そこで一般の人が物流倉庫をどんなふうに利用できるのかのサンプルを紹介してみよう。

 街なかでよくみかけるレンタルトランクルーム。使ったことがある人ならわかると思うが、そのほとんど貸出期間が1か月単位だ。そのため2、3日だけ物を置きたいと思っても、それなりの費用が掛かってしまう。そして、コンテナ型のトランクルームだとしても、それほど巨大なものは入らない。

 しかし、物流倉庫なら対応してくれるケースがある。たとえば引っ越しのときに、わずかな期間だけ家具を置いておきたいという案件でも、柔軟に対応してくれることもある。もちろん荷物の量や大きさ、期間なども含め要相談ではあるものの、一般的なトランクルームよりも融通が利く場合が多いので、品物を自分の都合に合わせて保管したいと思ったら、物流倉庫に問い合わせてみるのもありだ。

スペースさえあれば柔軟に対応してくれる場合も

⚫︎クルマの保管はさすがにムリ?

 今回取材させていただいたロジ・テックトーシンにこんな質問をぶつけてみた。

「クルマって保管してもらえますか?」

 ウチは駐車場じゃないので無理ですね、といわれるかと思ったが答えは、「社長と相談してみますが、置けるスペースがあれば大丈夫だと思います。細かな打ち合せは必要ですが、物理的に可能ならクルマを置くという依頼は受けると思いますよ」というものだった。

 もちろん料金的な問題もあるが、事情があって短期間だけクルマを停めたい、一定期間だけ預かってほしいという場合には、目からうろこの物流倉庫の使い方といえないだろうか。

⚫︎環境は……まぁまぁ過酷です

 では、最後に物流倉庫というよりも、倉庫のあるあるをひとつ紹介しておこう。

 それは倉庫が「夏が暑くて、冬は寒い」という構造上の問題。エアコン完備の倉庫ならそうはならないだろうが、実際に倉庫に入ると、結構な暑さを感じる。今回の取材は夏場だったが、1階よりも2階部分の室温が高いと感じだのだが、これは構造と置かれた荷物が関係していた。

 夏場の場合、2階のほうが高温となるのは太陽光が当たる屋根部分が近いからだが、その2階部分に荷物が置かれていると、荷物とフロアが壁となって1階部分が若干涼しいという仕組みなのだとか。逆に冬場は、屋根が近い2階のほうが暖かく、1階は暖かい空気が届かないので寒くなるというわけだ。

 こうしたことから、荷物の特性を考えて季節によって、配置を変えるのも物流倉庫の仕事なのだ。

 ちなみにだが、同社は業界関係者だけでなく一般の人へのスペース貸しのサービスも積極的に行なっているので、気になる人はぜひ問い合わせを。

 取材・撮影協力

 (株)ロジ・テック トーシン

 神奈川県川崎市宮前区馬絹2-2-31

 https://www.to-sin.com/