動画「他人のことはわからないと認めるのが、リスペクト」にて、脳科学者の茂木健一郎氏が、人付き合いにおける“リスペクト”について独自の見解を語った。茂木氏は「とにかく人は理解できないっていうことなんだと思うんですよ」と冒頭で切り出し、他者の全てを知ることは不可能であり、それを前提に接することが重要だと説く。

茂木氏は自身の経験や教育現場での声を踏まえ、「親とか教師とかが、『お前こういう人間だろう』『こういうことをサボってるだろう』と決めつけることが一番傷つくことだって聞くんです」と述べる。こうした決めつけを「本当は分かんないくせに、お前こうだろうって言うからなんで」とし、大人同士でも同様に相手をラベリングする行為は「一番失礼なことだ」と厳しく指摘した。

人はついついうっかり決めつけてしまうこともあるが、「あなたがどういう人か分かりません」「見えてる部分もごく一部分に過ぎない」という“留保”が最大のリスペクトであると強調。茂木氏は「自分自身に対してもそうだよね。自分という人間がどういう人間かなんて分かるはずない」と自己認識にも多様性や可能性を残す大切さを力説した。

さらに現代社会に目を向け、「お互いに相手を決めつける風潮は一番貧しい、情けない、そして人間の可能性を奪ってしまう」と警鐘。動画の最後には「“分からない”ことを意識して相手をリスペクトしたい」と語り、有意義な人間関係の築き方を提案して締めくくった。

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