中国吉林省の消費市場、国慶節連休に活況呈す

6日、吉林省通化市で行われたグルメコンテストでサムゲタンを味わう観光客。(通化=新華社配信)

 【新華社長春10月7日】中国吉林省の各地では国慶節連休期間(1〜7日)、さまざまな催しが行われ、消費市場の注目スポットが次々と登場し、需要も供給も旺盛で、活況を呈した。

 同省はこのところ、消費を促進するための新たな製品、シーン、サービスを導入し、商品消費の質の向上と高度化を進め、新しいタイプの消費を拡大し続け、省全体の経済成長に新たな原動力を注入している。

 同省延辺朝鮮族自治州延吉市では、夜になると「インフルエンサー弾幕壁(多数のネオン看板が並ぶビルの壁面)」の70以上ある店舗の漢字、朝鮮文字のネオン看板が色鮮やかに点灯する。レストランや商店が入居する8階建てビルの内外には人々があふれ、ビルの前にある軽食の屋台には長い行列ができる。

 省内複数の都市では、商業地区にあるショッピングセンターや歩行者天国がこぞって、ブランド割引セールや特色ある文化パフォーマンスを開催して多くの消費者を引き付け、さまざまなテーマの定期市、美食ストリート、音楽フェスティバルも新たに登場した。

中国吉林省の消費市場、国慶節連休に活況呈す

5日、長春市内のショッピングモールに設置された家電の買い替え・下取りについて説明した看板。(長春=新華社記者/邵美蒅)

 省政府は9月以降、「9.8消費フェスティバル」を皮切りに、連続54日間にわたるさまざまな規模の販促イベントを省内千カ所以上で実施。百貨店、電子商取引(EC)、文化・観光、スポーツなどさまざまな業態の企業1300社以上と連携して、濃厚な消費ムードを創出した。

 消費フェスティバルの重要な内容の一つである消費財買い替え・下取り推進政策は、多くの消費者の購買意欲を刺激。長春市にある大規模ショッピングモールでは、至る所に家電の買い替え・下取りポスターや看板が見られ、多くの家電量販店では政策の実施効果がてきめんで、客足と売上高が大幅に増加した。

 同省では今年上半期(1〜6月)、社会消費財小売総額が前年同期比3.9%増の2049億700万元(1元=約21円)に達し、うち省全体で限度額(主要業務の年間売上高500万元)以上の小売企業の社会消費財小売総額は4.8%増の856億400万元だった。分類別では食料品が5.9%、衣類が0.5%、日用品が4.8%、自動車が3.8%それぞれ増加した。(記者/邵美蒅、孫逸軒)