大谷とハイタッチするロバーツ監督(写真・AP/アフロ)

 2024年9月14日、ブレーブス戦前に行われたドジャースのロバーツ監督は会見で、大谷翔平のポストシーズンの登板の可能性について、「極めて低いが、ゼロではない。10月は長い戦いになる」と否定しなかったことが報じられた。これには、思わず「リップサービスであってほしい」と願ったファンは大勢いたのではないか。

 現地記者が解説する。

「ド軍は残り15試合で2位パドレスに4.5差、3位ダイヤモンドバックスに5ゲーム差と、安泰とは言えません。それでも首位に立ち、マジック11が点灯しています。おそらく地区優勝の可能性は高いでしょう。

 ただ、その先のポストシーズン(PS)に目を向けると、不安で仕方がない。その不安要素のほとんどが投手陣と言っていいほどです。

 現在、ド軍のローテーションは今季途中に移籍してきたフラハティを中心に5人で回していますが、安心して試合を任せられるのはフラハティだけなんです。山本由伸は復帰したばかりで未知数。ナックはまだ若く計算が立ちにくい。ビューラーとミラーはともに右の本格派で球威は申し分ありませんが、コントロールがよくない。四死球で崩れ、甘いコースを痛打されてのKOが続いています。

 本来ならエース格のグラスノー、ストーンにレジェンドのカーショウと駒はそろっているんですが、彼らすべてが負傷者リスト入り。ならば、先発が点を取られてもいいから少しでも長い回を投げて、あとを中継ぎ陣に任したいところですが、中継ぎ陣も不安定なんです。

 先発もブルペン陣も安定していないから、大谷の今季中の登板は『ゼロではない』と言ったのでしょう。ただ、大谷はリハビリは順調ですが、実戦登板はゼロなので現実的ではありませんよ。むしろPSのために投げさせるのであれば、指揮官としての器量を疑いたくなりますね」

 ロバーツ監督の発言を心配するファンは多い。

《今年度の大谷登板は絶対に許しません。 ドームの開幕戦までとっておけ!!》

《本当に大丈夫なんだろうか 「見せ投手大谷」なんだろうか 大谷さんが心配》

《大谷をWSなどでクローザー器用するという案がメディアから出ていたけど、実戦登板せずそんなところで投げさせる監督はいないし、リハビリ終わらせてもいないので投手として完全に終わるリスク払ってまでやることじゃないよな》

《今日のドジャース対ブレーブス見てドジャースワールドチャンピオン厳しいな いい先発 フレアティ、山本しかいない カーショー、グラスナウ、ストーンがいない。後リリーフ陣が今一 コーペックも前試合いきなりノーアウト満塁だったし まさか大谷登板?》

 なかには、こんな厳しい意見も。

《こいつ無能だわ 早く解任しないと二刀流が 永久に見れなくなるな》

 ロバーツ監督にいま一番求められるのは、冷静な判断以外ない。