Image: Egyptian Ministry of Tourism and Antiquities

エジプトとフランスの考古学者チームが、ナイル川水中で発見したのは大規模な碑文や絵。そこにはトトメス4世やアメンホテプ3世など、時の権力者であるファラオについて書かれていました。

ダム建設で水中へ

調査研究、発見したのは、エジプト考古省とフランスのモンペリエ大学によるコラボプロジェクトチーム。

エジプトのアスワン・ハイ・ダム建設により、水の底に沈んだアスワン地区の一部から発見されました。ダム建設にあたり、歴史的な構造物の多くが保存、移設され、なかにはニューヨークのメトロポリタン美術館で保管されているものも。しかし、すべてが外へと救出されたわけではありません。現に今回の調査では、ナイル川底で大規模碑文が発見されており、川の底にはさらに多くの古代遺物が残されているのかもしれません。

調査の様子
Image: Egyptian Ministry of Tourism and Antiquities
調査の様子
Image: Egyptian Ministry of Tourism and Antiquities

エジプト考古省担当者のHesham El-Leithy氏によれば、この調査ではフォトグラメトリ(画像から3DCGモデルを生成できる技術)と、考古学術的な描画作業も行なったとのこと。現在、研究チームは発見した碑文の3Dモデルを作成中で、最終的には発表、公開するのが目標だそうです。

Source: Facebook/ Ministry of Tourism and Antiquities