ブレイク必至の注目芸人・ひょうろくが語る「謎に包まれたプライベート」と「世話になった先輩の存在」

「僕は覚えやすいから二文字の芸名にしたかったんです。たとえば『るみ』とか。だけど放送作家さんにダメだと言われて。ちょうどその時、作家さんがお菓子の『ひょうろく餅』を食べていて、それにしようとなりました」

バラエティ番組に出演するたびにその個性的なキャラクターと、一度見たら忘れられない見た目で、確実に爪痕を残している芸人・ひょうろく（37）。最近では『水曜日のダウンタウン』や『さらば青春の光』のユーチューブチャンネルで目覚ましい活躍を見せている。

その活躍は芸人の枠だけに留まらない。最近は緑茶飲料水『伊右衛門』のWEB CMにも出演。ネットでは「堺雅人と肩を並べた」など多くの称賛を集めている。露出は増える一方、まだまだベールに包まれているその素顔を探るべくインタビューを敢行。「お笑いにはまったく興味がなかった」と話すと、冒頭のように自身の名前の由来を明かした。

「芸人は誘われてなったんですけど、元々はサラリーマンをしていて、千葉や福岡などで働いていました。小さい頃からバラエティ番組を全然見ていなくて、芸人になった時は世の中にはこんなに面白い人がたくさんいるんだと絶望しました」

芸人として芽が出てきたきっかけはやはり『さらば青春の光』との出会いだったという。

「『さらば』のお二人がぼくの人生を変えてくれました。お二人がぼくの魅力を120%引き出してくれるんですが、それなのに自分で60%マイナスしている感じですね。これだけ色々してくれるのに、実はお二人の面白さや会話のスピード感やテンポに全くついていけなくて。いつも収録が終わった後は森田さんが何か言ってくれたら何か言い返すぞ、と思うんですけど、毎回何も言い返すことができず『だぁ〜』とか『ふぇ〜』って言っているだけですね。

『だぁ〜』もぼくは『あぁ〜』と言っているつもりだったんですが、面白く変換してくれて感謝しかないです。他の番組に出てもぼくは何もできず、みなさんが面白くしてくれるので、自分から面白いことは全く言っていないので手応えはないです……」

現在、事務所に所属せず、フリーで活動しているが、窓口は『さらば青春の光』のマネジャーが行っている。『さらば青春の光』の事務所『ザ・森東』に所属はしないのだろうか。

「所属していないのにもかかわらず、仕事を持ってきてくれるヤマネマネジャーには頭が上がらないです。お金の交渉や他の面倒くさいことも全部やってくれていてぼくはただ現場に行くだけ。だから、もう感謝というより申し訳なく思っています。ぼくは『ザ・森東』に所属していないからお金も100%もらっているんですけど、それが本当に申し訳なさすぎて……。だから給料のほとんどを持っていってほしいと心から思っています」

仕事も順調に増え、それに比例して給料も増えたが、お金の使い道について聞くと頭を傾げながら話し出した。

「貯金は本当に興味がなくて見ていないんですよね。ぼくは、基本貧乏性なのでお金は使わないです。洋服とかも古着屋で千円以下のものを探して買っています。冬も薄着で過ごしていたのですが、そのせいで毎年風邪を引いてしまっていたんです。けれど、やっぱり風邪は引きたくないので一昨年、少し高いダウンジャケットは買いました。ファッションで唯一、気を使っているのが茶色の服は買わないようにしていることだけですね。ぼくが茶色を着るとより老けてみられるのでファッションに関してはそこだけ気をつけています」

仕事は順調だが、プライベートについて聞くと哀愁を漂わせながら話す。

「本当に話せるようなことが何もなくて。こないだは一週間休みがあったので、せっかくだから何かしよう！　と思っていたのですが、ずっと自宅でダラダラしていました。布団の中にずっといて気づいたら夕方になっていて、また気づいたら夜になっていました。ドラマのお仕事をいただけることもあるので、映画でも見て演技の勉強をしようと思っていたのですが、本当に何もせず終わってしまいました。だから、ベールに包まれているといわれますが、実際はただ空っぽなだけなんです」

最後にこれからやってみたいことを問いかけると、笑みを浮かべた。

「仕事では海外のB級映画に変な日本人役として出てみたいです。仕事は全部楽しいので、これからも多くの番組に出られたらと思っています。プライベートでは旅行が好きなので、旅行に行きたいです。本当は北朝鮮に行ってみたいんですが、旅行好きの友人からもっといろんな国に行ってからがいいとアドバイスしてもらったので、いつか北朝鮮に行けたらと思います」

世界進出を目論むひょうろくは、これからも異彩を放ち続けるだろう。