撮影/松山勇樹

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今年11月末にグラビアデビューを果した、新人グラビアアイドル・紫藤るい。Iカップながらスレンダーな体型で“逸材”と称されるほどの彼女は、かつて「流川ゆうり」としてジュニアタレントとして活動していたという。大学受験を機に一度この世界を離れ、再び芸能界に舞い戻るまでの話をうかがった。(前後編の前編)

【写真】『FRIDAY』で逸材としてグラビアデビュー、紫藤るいの撮り下ろしカット【12点】

――中学に入ると心身の大きな変化があったかと思います。



紫藤 心はもちろん、一番は体の成長でした。この頃から胸が大きくなり始めて。私としては気にしていなかったのですが、体育の授業や体育祭で、50m走を走ると「揺れてるぞ〜」って男子にひやかされて。今では笑い話ですが、恥ずかしいなあとコンプレックスになってしまいました(苦笑)。

――なるほど、これは大きいですね。自我が芽生えると考え方も変わります。一度芸能界から離れるまでの話をうかがえればと。



紫藤 小学生の頃と違い、勉強に専念する時間も増えていき、このまま“なあなあ”で続けても良くないなと思い、大学受験を機に一度離れようと決めました。楽しいから長く続けてきたので、一気にその楽しさがなくなるのは寂しかったですが、仕方ないことだとスパッと辞めました。

――そうなると、別の夢も湧くかなと。退いた後はどのような夢を抱くようになりました?



紫藤 昔から漫画やアニメ、ゲームが好きで、そうした好きなものにかかわりたいと思い、漫画出版関連の仕事ができたら楽しいのかなと、高校時代は思っていました。大学進学後もその気持ちは残っていたところ、大学受験を機に通い始めた塾の教室長から「うちで働いてほしい」と誘っていただいて、塾でのアルバイトが始まりました。

――とてつもなく学業優秀だった証拠ですね!



紫藤 そうなのかなあ、どうなんでしょう? ただ、認めていただけたんだなあと。

――大学時代はどんな時間を過ごしていました?



紫藤 それこそ普通の学生で。アニメ好きなのもあり、19歳から20歳にかけてよくコスプレしていました。ただコスプレと言っても胸を活かしたキャラではなく、『コードギアス』のスザクや、『A3!』の茅ヶ崎至と男性キャラで。

――あら、それは意外。コスプレイヤーさんに話を聞くと、グラマーな方は男性的シルエットを作りにくいから男装は映えないとうかがっていたので。



紫藤 それが、私は胸を潰すと、それなりに痩せて見えるようで男装は大丈夫でした。ただ、胸を潰す作業は大変でしたね(笑)。

――大学卒業後はバイト先の塾にそのまま就職されました。この頃はいかがでした?



紫藤 私が受け持っていたのは、中学3年生の国語と英語の授業でした。非常に忙しい仕事の上、受験生相手ということで神経も使いますし、しかも年度が変わると新しい受験生が入ってくるので、常に次の予定を考える余裕もなくイッパイイッパイの毎日を過ごしていました。

――そうした中、まさかの一言をいただいてしまったと。



紫藤 はい。「先生がいると男子生徒の授業が手につかない……」と(苦笑)。私の受け持つクラスは男の子が8割方だったんです。そうしたら先生の存在が、少し、まあ刺激的すぎると……。

――まさかの形でコンプレックスを再度認識せざるを得ないのは、ショックですね。



紫藤 みんな、可愛い教え子として接していたので、「まさか、そうなんだ」と、なんか寂しい気持ちになりました(笑)。そうした最中に、お声掛けをいただいたんです。充実した日々でしたが、心の中では今の生活に物足りなさを感じていて。これは新しい挑戦のタイミングだと思い、お引き受けしました。

――グラビアアイドルとして活動すると話を聞いたときは、どういうお気持ちでした?



紫藤 自分の体形を活かす機会がなかったので、これは良いキッカケだなって。やはりグラビアアイドルって、誰もがなれる仕事ではありません。過去にコンプレックスだったものを認めていただいた以上、輝ける存在になりたいなと思いました。それに元々グラビアを見るのが大好きで、中でもえなこさんに憧れていたんです。まさか、手に取っていた雑誌に自分がグラビアアイドルとして載るとは……人生って面白いですね。

――再デビューにあたり、「紫藤るい」と名付けました。この名前に込めた想いは?。



紫藤 好きな色が紫で、しかも周りも私のイメージカラーは紫っぽいと言われることが多かったので、名字に紫を入れました。「るい」は、女性にも男性にも多く、しかも海外でも通じやすい名前。あと柔らかな音だということで、つけました。

――男女ともに愛され、しかもグローバルな活躍も期待できますね。再デビューからまだ一月ほど、この先はどんな歩み方をしていきたい?



紫藤 小さい頃は、この活動を通じてたくさんの方に自分を知ってもらえるという意識は芽生えていませんでした。今は、「グラビアアイドルと言えば、るいちゃんだね」と、知っていってもらって、ファンの方もたくさんついてもらえたら、戻ってきてよかったなあと思える気がします。そのために、いただくお仕事に全力で臨むのはもちろん、SNSも頑張って、ファンの方が喜ぶことをたくさんしたいですね。

お仕事の夢としては、撮影で沖縄に行ってみたい。先ほどお話しした通り、海に行ったのが一度きりなので。その流れで海外にも行けたら最高ですね(笑)。あとは、昔から好きな漫画、アニメ、ゲームを活かしたことができたら嬉しいですね。コスプレも大好きですので、そうしたお仕事も出来たらいいなと思っています。

――これから先、きっとたくさんのステキな未来が待っていると思います。とにかく楽しんでください!



紫藤 ウフフ、ありがとうございます。私もこの先どうなっていくのかワクワクしています。一度退いた身として、この選択をした以上、もう後戻りはできません。全力で頑張っていきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

【前編はこちら】NHK教育番組出演の元子役・紫藤るい、鮮烈グラビアデビュー「競泳用以外の水着を着たのは初めて」