2022年9月13日から配信されている「iOS 16」にアップデートしたのち、iPhoneのバッテリー寿命が短くなるという問題に複数のユーザーが遭遇していると報告しています。

iOS 16 battery life: iPhone users continue to complain - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2022/09/25/ios-16-battery-life-iphone/

iPhoneを最新のiOSにアップデートすると、通常はアップデートをインストールした直後にバッテリー寿命が一時的に低下します。これはiOSがファイル・写真・アプリなどのインデックスの再作成などをバックグラウンドで実行しているためです。この種のバッテリーへの影響が、iOS 16では従来のソフトウェアアップデートよりも特に顕著になっているとApple関連メディアの9to5Macは指摘しています。バッテリーへの影響が大きな理由は、iOS 16が非常に大規模なアップデートであるためです。

上記の理由から、新しいソフトウェアアップデートがリリースされた直後、バッテリー寿命に関する苦情が殺到します。ただし、バックグラウンドでのインデックス作成が完了すると、バッテリー寿命が改善されるため、ユーザーの不満は解消されます。しかし、iOS 16ではリリースから約2週間が経過した時点でもバッテリー寿命に関する苦情が収まっておらず、多くのユーザーが「iOS 16がiPhoneのバッテリー寿命を完全に破壊した」と主張し続けています。

Reddit、TikTok、Twitterといったソーシャルメディア上では2週間前にiOS 16をインストールして以来、iPhoneのバッテリー寿命が大幅に低下したと報告しているユーザーが多くいます。9to5Macがユーザー向けに行った調査では、iPhoneユーザーの63%が「iOS 16インストール後にiPhoneのバッテリー寿命が低下した」と報告しています。



また、あるRedditユーザーは「私のiPhoneのバッテリー消耗は、これまでよりもはるかに激しくなっています。私はオフィスで働いており、日中は13時まであまりiPhoneを使用しません。私の行動自体は何も変わっておらず、iOS 15では帰宅時にだいたい85〜90%のバッテリーが残っていました。しかし、iOS 16では65〜75%ほどになりました。私の意見では、私のiPhoneのバッテリー消耗はほとんど使用していないにもかかわらず多過ぎると思います」と報告。

別のユーザーは、「私のiPhone 13 Pro Maxのバッテリーは狂ったように消耗しています。バッテリー持続時間はiOS 16にアップデートしたことで、11〜12時間からわずか7時間ほどに変化し、FaceTimeやピクチャーインピクチャーを行うと端末の動作は非常に遅くなります。iOSのメジャーアップデートを実行したのち、バッテリー消費が通常通りに戻るまで数日かかることは知っていますが、すでに約1週間経過しており、OSのバージョンを15.7に戻すことも考えています」と、iOSをダウングレードすることも考えていると報告しています。

多くのユーザーがiOS 16のバッテリー消費が多くなったと報告していますが、Appleはこの件について正式な声明を出していません。AppleはiOS 16.0.2をリリースしていますが、リリースノート上ではバッテリー寿命の改善について言及されていません。