パイナップルの日本出荷を喜ぶ農業委員会の陳主任委員(右から4人目)、嘉義県の翁県長(同5人目)

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(嘉義中央社)南部・嘉義県産パイナップル15トン超が20日、日本に出荷された。出荷式に出席した翁章梁(おうしょうりょう)県長は、日本向けに輸出するには検疫や品質など厳しい基準をクリアする必要があると言及し、嘉義のパイナップルが輸出シェアで一定の地位を築けているのは、味や品質、衛生面で優れていることの証明だと胸を張った。

行政院(内閣)農業委員会の陳吉仲(ちんきちちゅう)主任委員(閣僚)も式典に出席し、今年の台湾産パイナップルの年間輸出量について、3万トンを目指すと宣言。達成できれば、輸出先が1カ所に集中していた問題を克服できると意気込んだ。

台湾産パイナップルを巡っては、最大の輸出先だった中国が昨年3月、輸入を停止。検疫上の問題を理由としているが、台湾への政治的圧力の一環とみられている。

(黄国芳/編集:楊千慧)