中日・又吉克樹【写真:荒川祐史】

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野手を含めても2015年の木村昇吾以来となる

 中日から国内FA権を行使した又吉克樹投手がソフトバンクへ移籍することが決まった。セ・リーグ球団に在籍していた投手がパ・リーグ球団に移籍した例は過去に3件しかない。移籍1年目はどのような成績だったか振り返ってみよう。

○2013年、中田賢一投手(中日→ソフトバンク)
 開幕2戦目の先発を任されるなど25試合に登板して2桁11勝(7敗)を挙げたが、防御率は4.34。それでも11勝は自身のキャリアの中で2007年の14勝に次ぐ勝利数だった。

○2007年、石井一久投手(ヤクルト→西武)
 こちらも開幕2戦目の先発を任されるなど25試合の登板で11勝10敗、防御率4.32。前年5位からの優勝に貢献し、日本一に輝いた。

○1995年、仲田幸司投手(阪神→ロッテ)
 わずか9試合の登板で未勝利(1敗)防御率6.23と大きく期待を裏切った。なお翌1997年も10試合の登板で防御率7.27と結果を残せないまま、シーズン終了後に戦力外通告を受けた。

 野手を含めてもセ・リーグからパ・リーグへの移籍は2015年の木村昇吾(広島→西武)以来となる。ただ木村の場合は宣言後に他球団からのオファーがなく、入団テストを経た移籍だったため、実質的にはFA権を行使してセ球団からパ球団へとFAで移籍した選手は中田を最後に出ていないと言える。プロ通算400試合登板を誇る鉄腕は、舞台をパ・リーグに移し、救援の一角として期待に応えることができるだろうか。(Full-Count編集部)