エリザベス女王杯は実績と血統に注目。「芝2200m巧者」が2頭いる
11月15日、阪神競馬場でG?エリザベス女王杯(芝2200m)が行なわれる。
このレースは3歳以上の牝馬による秋唯一のG?レース。1995年までは3歳牝馬限定だったが、1996年から3歳以上のレースになってちょうど四半世紀の25回目。今年は1996年以降初めて、阪神競馬場で行なわれるのが大きなポイントとなる。
「芝2200m」で行なわれるJRAのG?レースは、宝塚記念とエリザベス女王杯だけという特殊な条件。2005年勝ち馬のスイープトウショウ、2015年のマリアライト、2018年のリスグラシューが、牡馬相手にも宝塚記念で勝利しているだけに、この距離での実績がある馬に注目したい。

前走のG?オールカマーで重賞初制覇を飾ったセンテリュオ
同馬は3歳時の2018年2月に新馬戦(阪神/芝2000m)を勝ち上がり、徐々に力をつけ、昨年の5月に下鴨S(京都/芝2000m)を勝ってオープン入り。昨年のエリザベス女王杯は4着だったが、その後もG?マーメイドS(阪神/芝2000m)2着など好走を続け、前走のG?オールカマー(中山/芝2200m)で重賞初制覇を飾った。
牡馬混合のG?戦での重賞初制覇に、あらためて芝2200mの適性の高さを感じる。オールカマーで破った相手は、ジャパンCなどG?での2着が3回あるカレンブーケドール、今年のG?天皇賞・春で3着に入ったミッキースワローなど、なかなか強い相手だった。
これまで、芝2200mでは5戦2勝、2着2回と安定している。阪神の芝2200mでも、昨年2月の尼崎Sで2着。そこで勝ったのは、同年の秋に豪G?コーフィールドCを勝ったメールドグラースと相手が悪かった。3着に入ったのは、重賞での入着が多いカフジプリンスだったが、同馬には3馬身半の差をつけている。
さらにセンテリュオには、血統的にも"2200m巧者"を裏づける背景がある。同じディープインパクトを父に持つ叔父トーセンホマレボシは、3歳時のG?京都新聞杯(京都/芝2200m)を、当時のJRAレコードタイムで快勝しているのだ。
また、伯父トーセンジョーダンと近親のカンパニーが、G?天皇賞・秋(東京/芝2000m)勝ち馬という名牝系の出身というのも心強い。トーセンジョーダンは5歳時に、カンパニーは8歳時に天皇賞・秋を勝った"晩成血統"でもあり、センテリュオにも5歳でのG?初勝利に大きな期待がかかる。
もう1頭、実績と血統から狙いたい穴馬がロサグラウカ(牝5歳/美浦・尾関知人厩舎)。
父ルーラーシップは現役時代、香港のG?クイーンエリザベス2世C(芝2000m)のほか、芝2200mでもG?アメリカJCC(中山)を勝利。また、産駒のネプチュナイトは、芝2200mの現JRAレコードホルダー(京都・2分09秒7)だ。さらに母系を見ると、祖母ローズバドは2001年エリザベス女王杯の2着馬。芝2200mとこのレースに縁のある血統だ。
ロサグラウカ自身も、芝2200mでは3歳時の水仙賞(中山)で勝利するなど、3戦1勝2着1回とまずまずの成績を残している。前走はOP新潟牝馬S(新潟/芝2200m)で7着と敗れているが、初めての重馬場も影響したのだろう。良馬場なら巻き返してもおかしくない。
以上、今年のエリザベス女王杯は、ラッキーライラックの実力を認めつつ、センテリュオを中心にロサグラウカの激走にも期待したい。
