若かりし頃なら、がっつりとした肉々しいランチを欲したものだが、大人になると無性に魚が恋しくなるもの。

とはいえ、魚が美味しいランチは意外に少ないのが事実。

そこで、東カレが総力を挙げて、本当に美味しい採算度外視の魚定食を提供する店を取材した。

前半の人気の魚定食11選に続き、後半となる今回は知っておきたい魚定食12選をご紹介しよう。




『たけ美』の「刺身盛り合わせ」¥1,340(税込)

ひと口で鮮度がわかる刺身はお試しを。この日は左から赤貝、アジ、天然ブリ、ヤリイカ、サーモン。

すべての定食に小鉢3品と味噌汁、ごはん(おかわり自由)、豆腐が付く。



寿司職人として海外に渡った経験もある店主の居酒屋スタイルの小料理屋。

有機野菜や減農米、厳選された調味料など、体にやさしい良品と手作りにこだわった美味が揃い、ランチにも技の光る多彩なメニューがずらり。





『黒座暁樓』の「炭火焼 焼魚定食 銀鮭」¥1,050(税込)

人気メニューの銀鮭炭火焼は、身の大きさもさることながら、脂ののったふんわりとした身がたまらない。

実にシンプルだが、炭火でじっくり焼いた魚を提供する、こだわりだ。



店内には、炭火のスモーキーな香りが漂う。おいしい魚定食がリーズナブルに楽しめるとあって、ランチ時には広い店内も満席に。

しかし、回転が速いのでサッと食べられるのが嬉しい。





『さかな亭』の「刺身大盛定食」¥1,000(税込)

魚は店主自ら毎朝豊洲で目利きし、その場で朝締め。とても新鮮な刺身がいただける。

手前左からマグロ、サーモン、カンパチ、ネギトロ、ヒラメ。白身は日によって変わる。



ランチ激戦区で20年、行列の絶えない魚専門店。魚を見る目も捌く腕もある店主が提供するのは“本当の旬”の魚だけ。そのこだわりに味のわかる客が集う。

原価が上がっても低価格のランチは、働く人への応援なのだ!





『三亀』の「御昼 二品お選び」¥2,100(税込)

ランチは、刺身、焼物、煮物の中から何品か選ぶ方式で、その時に旬のものが最適な調理法で提供される。

この日は春ニシンの焼物とヒラマサの刺身の二品。特別感のあるランチだ。



変わりゆく銀座の中で、終戦直後から歴史を紡ぐ老舗。著名人にも愛される高級和食店のランチは、肩肘張らずに本格的な和食が楽しめる。

優雅なランチタイムが約束されるだろう。





『食彩 かどた』の「銀ダラ塩焼き」¥1,760(税込)

脂の多い銀ダラの切り身をさっぱりと食べさせたいという店主の思いから、珍しい塩焼きに、たっぷりの大根おろしとポン酢を添えるスタイルで提供。小鉢の切り干し大根も絶品。



昼から炭火焼きの旨い魚が食べられる屈指の行列店。

脂がよく乗った大ぶりの切り身に、職人がきっちり塩をあて、炭で焼けば落ちた魚の脂が煙になって魚を燻し、身に香りをまとわせる。上品な味わいに仕上がっている。





『大衆割烹三州屋 銀座店』の「刺身盛合せ定食」¥1,100(税込)

刺身盛合せ定食は、ガッツリ食べたい時でも満足のボリューム。

毎朝、社長自ら市場に出向き、その日一番いい魚を厳選している。この日の刺身はマグロ、メジマグロ、ブリ、タイ。



銀座では貴重な、昭和の雰囲気を残す大衆割烹。店内は、ご近所さんの飲み会からおひとりさまランチまで、さまざまな客で1日中賑わう。

17時以降でも、22時近くまで+¥50で定食が食べられる。


圧倒的な品数を誇る赤坂の人気店の魚定食とは?




『つばき食堂』の「伴助特大トロさばの一夜干し」¥1,480(税込)

思わず感嘆の声が出る特大トロさばは、塩をきかせて魚専用グリルで皮までパリッと焼き上げる。

小鉢2種盛りはポテトサラダとひじき煮。毎日手作り・作りたての味が嬉しい。



広尾商店街で昔ながらのお袋の味が堪能できる定食屋。多彩な家庭料理が揃い、どれもホッとする味わい。

毎朝豊洲から仕入れる質と鮮度にこだわった魚を用いた料理が人気で、焼き魚の他、鯖の味噌煮もおすすめ。





『一つ木竹林草』の「昼定食 金目鯛煮付」¥1,600(税込)

この品数は圧倒的!野菜などの日替わり小鉢が5種類、刺身、漬物、そしてデザートと盛りだくさん。

メインの金目鯛の煮付けは、濃いめの味で白いごはんが進みすぎてしまう。



ビルの5階でおよそ40年続く、隠れ家的な大人の割烹料理屋。

ランチでは本格的な料理をコスパよく、ゆったり楽しめるとあって、夜の常連客はもちろん、幅広い年齢層の客が訪れる。





『福田屋』の「金目鯛煮付定食」¥1,150(税込)

金目鯛は採算度外視という同店の看板メニュー。

旨みたっぷりの金目鯛は、ふんだんな調味料で濃厚に煮付けても味負けせず、ごはんが進む。日によって具が変わるアラ汁も人気。



昭和4年創業の鮮魚店が営む定食屋。伊豆出身の二代目女将の味を継承し、味噌煮は色濃く、煮付けはこってりと濃いめの味付けがどこか懐かしい。

マグロなど刺身系メニューも要注目。店頭の商品もイートインが可能だ。





『まめ多3715』の「ランチ定食 まぐろ照り焼き」¥1,300(税込)

野菜たっぷりの豚汁と日替わりの副菜3種は、なるべく野菜をとってほしいというスタッフの優しさから。

自家製ダレに漬け込んだ「まぐろ照り焼き」は、ごはんのおかわり必須!



かわいらしい暖簾をくぐると、スタッフの笑顔がお出迎え。清潔な店内は、どこか家庭的な空気で満たされている。

いつも行列の人気店だが、ほっこりした雰囲気が味わえるのも魅力。





『和心庵 のら』の「和定食 鰆照焼」¥1,200(税込)

旬の魚を15年間継ぎ足しのタレで照り焼きに。キレがよくコクのある上品な甘さと醤油の香りが後を引く。

出汁を取る昆布や鰹節、白飯、自家製の漬物、いずれも逸品が揃う。



麹町にあった関西割烹『ゆたか』で修業した料理長が腕を振るう和食店。ランチでは日替わり鮮魚を使った定食がいただける。

注文後に魚を捌いて調理するため提供まで20分ほど。ゆとりある日にゆっくりと味わいたい。





『和味 大場』の「伴助とろほっけ焼」¥1,250(税込)

産地やブランド、何より美味しさ最優先で選ばれたほっけは一番人気。小鉢は温泉卵と納豆から選べる。

建物入り口の看板には「魚家」とだけ書かれているので、お間違いなく!



六本木駅近くで13年を迎える魚料理専門居酒屋。開店当初からビジネスパーソンが渇望する焼き魚中心の定食を提供。

ボリュームと魚のクオリティには周辺随一の定評があり、短時間に3回転は当たり前の人気ぶりだ。