2019年12月6日から、全国の有名ラーメンが楽しめる「ラーメンEXPO 2019」が万博記念公園で開催されています。ラーメンEXPO 2019は第1幕(12月6日〜8日)、第2幕(12月13日〜15日)、第3幕(12月20日〜22日)、第4幕(12月24日〜29日)の4回に分けて開催され、各幕ごとに提供されるラーメンが異なるため、ラーメン好きなら各幕ごとに何度でも楽しめるイベントとなっています。全国の有名ラーメンの実力やいかにということで、実際に行って食べてみました。

西日本最大級のラーメンイベント「ラーメンEXPO2019」

http://ramen-expo.com/

第7回 ラーメンEXPO 2019 in 万博公園 | 万博記念公園

https://www.expo70-park.jp/event/34734/

というわけで、さっそく「ラーメンEXPO 2019」の開催地である万博記念公園にやってきました。



まずは太陽の塔に向かって歩き……



自然文化園・日本庭園の入場券を購入します。



入場券は大人1枚260円です。



入場すると、「会場はコチラ」という垂れ幕を発見したので矢印の方向に歩いて行くと……



ラーメンEXPO 2019を発見。なお、会場は太陽の塔のちょうど真裏にある「お祭り広場」です。



第1幕から第4幕までに登場する40種類のラーメンが紹介されているほか……



同時開催のギョーザEXPO・さばEXPOなどに出店するお店やメニューも紹介されています。



入り口にはラーメンEXPO 2019のパンフレットが置かれており、自由に手に取ることができます。各ラーメンの特徴が書かれているので、どのラーメンを食べるか決めていないという場合は1部もらっていくことをオススメします。



中に入るとまずはチケット売り場があります。ラーメンEXPO 2019ではラーメン・ギョーザ・さば・唐揚げメニューは、現金での購入は不可能となっており、チケットとの交換制となっています。チケットは入り口にあるチケット売り場でしか購入できないので注意が必要です。



というわけで、さっそくチケットを購入。ラーメンは1杯700円ですが、2杯セット(チケット2枚セット)は少しだけオトクな1300円で購入できます。なお、さば・ギョーザ・唐揚げはどれも1枚500円ですが、さば寿司のみ1000円での提供になるとのこと。



チケット売り場のすぐそばにはさば・ギョーザ・唐揚げの店舗と……



現金での購入が可能なスイーツ系の店舗が並んでいます。



その反対側に、出張版のラーメン店。



会場に到着したのはちょうどお昼の時間帯だったのですが、その際に最も行列ができていたのが、茨城からやってきた「活龍」の「濃厚 うにそば」でした。



店舗によってはオリジナルのトッピングメニューを提供している場合も。「活龍」では特製味玉(100円)、釜焼きチャーシュー2枚(300円)、全部のせ(400円)というトッピングメニューがあったので、全部のせを注文。なお、ラーメンの追加トッピングは現金で支払う必要があります。



テントの中では絶えず麺が茹でられているため、かなりの行列でしたが15分ほどで……



お目当ての「濃厚 うにそば」をゲット。



会場には多数のテーブル席が用意されているため、食事のためのスペースを見つけることに苦労することはありません。太陽の塔の真裏にある階段でラーメンを食べている人も居ましたが……



12月の開催ということで、テント内の飲食スペースも用意されています。



テント内はこんな感じ。テーブル席がずらっと並んでおり、ストーブも完備。なお、お昼の時間帯はストーブが稼働していませんでしたが、屋外よりもはるかに暖かく、温かいラーメンを食べるのにピッタリな温度でした。



ラーメンEXPO 2019で提供されるラーメンはすべて同じサイズの器で提供されており、通常のラーメンよりも少しだけ分量を少なくなっています。器をiPhone XSの純正ケースと比べるとこれくらいのサイズ。



「濃厚 うにそば」は濃厚な鶏白湯スープに大量のうにが溶け込んだというラーメン。うに×ラーメンというあまり聞いたことのない組み合わせで、最初は「ラーメンの中のうにの味なんてわかるのか……?」と半信半疑だったのですが、食べる前からスープからしっかりとうにの香りが漂ってきます。



麺には平打ちの細麺が使用されており、よく見るとスープの中に溶け込んだうにの黄色いツブツブが麺に絡んでいるのがわかります。実際に食べてみると、かなりしっかりと濃厚なうにの風味を感じられ、それと同時に鶏白湯の濃厚でトロッとした味わいが見事に融合しています。「こんなに濃厚なうにの風味を出すにはどれだけのうにを使えばいいんだ……?!」と思わざるを得ないくらい、うにの風味は強めですが、それでいて特有の臭みは一切感じられず。うには鶏白湯や麺とうまく調和しており、非常に完成度の高い一杯と言わざるを得ません。



トッピングのチャーシューは分厚く食べ応えあり。昔ながらの肉がホロホロ崩れ、脂身がとろけるようなチャーシューではなく、低温調理でやわらかに仕上げられたチャーシューです。



煮卵もしっかり味が染みこんでいました。



というわけで、1杯目を完食。器の至る所に見える粒がうにで、この写真を見るだけでも大量のうにが使用されていることがわかるはず。



続いて、北海道の名店「札幌みその」の「濃厚毛蟹味噌らーめん」を食べてみます。



見た目はこんな感じ。トッピングはチャーシュー・ネギ・ノリ・メンマ。チャーシューに載っているのはおろし生姜です。



スープは一口目にかに味噌のような独特の風味を感じます。味噌の塩味だけでなくかにのうま味がしっかりと溶けており、とてもまろやかで甘みを感じるほど。中太ちぢれ麺が使用されており、濃厚なスープがしっかりと絡むのもグッド。



次は趣向を変えて、ギョーザと唐揚げを食べてみることに。複数のギョーザが提供されていますが、今回は「夏目家」の「丸もち餃子」を食べてみることに。



テントの中で焼き上げられた……



丸もち餃子をゲット。



唐揚げは中津からあげの有名店である「九州料理 寅吉」のものをチョイス。



こちらも揚げたてが提供されています。



唐揚げはこんな感じ。



丸もち餃子は6個入りで、茶色の焼きあとが食欲をそそります。



「丸もち」餃子というだけあって、皮部分は非常にもっちり。皮が餡と一緒に大量の肉汁をあますところなく包み込んでいるので、口にした瞬間溢れ出てきます。見た目や肉汁が溢れる様は小籠包のようですが、もちもちの皮により全く異なる味わいに仕上がっている感じ。



唐揚げは竜田揚げのように片栗粉を使用したフワサクな食感で、ラーメンのお供にもピッタリです。



続いて、こちらもひときわ長い行列を作っていた東京の有名店「麺屋宗」の「金色香味塩らぁ麺」を食べてみることに。こちらの店舗は全国のイベントで数々の記録を塗替えてきたという人気店だそうです。



テントの中では備長炭でチャーシューが炙られています。



「金色香味塩らぁ麺」は鶏と魚介のダシを使った塩ラーメンで、日本一にも輝いたことがあるとのこと。



透き通るようなきれいなスープに、中太麺・ネギ・メンマ・炙りチャーシューをトッピングしたシンプルな見た目です。



スープはこれまで食べたラーメンの中でもトップレベルのあっさり薄味ですが、しっかり魚介の香りを感じる非常に繊細な味わい。他のラーメンがかなりインパクトの強い濃厚な味わいのものが多かったため、「1番最初に食べたかった……」というのが正直なところ。



炙りチャーシューはしっかりとした歯ごたえが特徴で、他のラーメンのチャーシューにはない個性を感じました。



最後に食べたのは、福岡のラーメン店「モヒカンラーメン」の「本気の釜焼きチャーシュー麺」です。



テントの中で麺を茹でている人がまさにモヒカンだったのでカメラを向けたところ、ノリノリでポーズをとってくれました。



というわけで、これが「本気の釜焼きチャーシュー麺」。豚骨スープと極細麺に、ネギ、醤油麹に一晩漬け込みじっくり焼き上げた釜焼きチャーシュー、真っ赤な薬味ダレがトッピングされています。



スープは確かに豚骨なのですが、脂分が少ないのか意外にもさっぱりとしており、それでいて豚の深いうま味も感じられるという不思議な味わい。豚骨ラーメンなのにさっぱりとしており、スープを飲むレンゲが止まらないという不思議なラーメン。豚骨ラーメンらしい極細麺とスープの相性も抜群。



しっかりと醤油麹の味が染みこんだチャーシューが3枚もトッピングされており、食べ応えもなかなかのもの。



途中から薬味ダレをスープに溶かして味変することができるというのもポイント。



なお、第1幕では他にも大阪から「中華そば九兵衛×麺屋TRY」と「和dining 清乃」と「麺鶏どぎゃん」、熊本から「味千拉麺」、東京から「自家製麺 竜葵」と「江戸前煮干し中華そば きみはん produced by つけめんTETSU」といったラーメン店が出店していました。

ラーメンEXPO 2019は毎週末かわるがわる日本の有名ラーメン店の一杯が楽しめるだけでなく、普段はなかなか難しいラーメン店のハシゴが気軽にできてしまうので、ラーメン好きに是非とも参加して至極の一杯を探してもらいたいところです。