AQUOS R3は、「動画カメラ」「静止画カメラ」「AI」搭載でオリジナルかつインテリジェンスなスマホになった

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シャープはNTTドコモおよびau、ソフトバンク向け2019年夏モデルのフラグシップスマートフォン「AQUOS R3」を発売した。

日本国内において、スマートフォン事業が好調だというシャープはフラグシップモデルだけではなく、ミドルレンジやエントリーモデルなど全方位に製品を展開する。さらに、大手キャリア向けではなく、SIMロックフリーモデルも展開するなど購入方法の自由度の高さも好調の理由の一つだ。

このAQUOS R3は、前モデル「AQUOS R2」が目指した、動画と静止画撮影の境目をなくし、新たな使い方を提案することをさらに追求したモデルである。

AQUOS R3が提案するカメラの使い方、
それが動画を使った「思い出の記録」と「コミュニケーション」だ。

今や静止画の撮影は、ほとんどスマートフォンで撮影されている。
そしてスマートフォンで撮影された写真は、SNSを通じて世界中の人にシェアされている。

こうしたカメラと写真のニーズに応えるべく、各社はスマートフォンのカメラ機能の強化に余念がない。

現在のスマートフォンカメラは、
・高倍率ズーム機能を搭載するもの
・超広角レンズを搭載するもの
・背景のボケを作るもの
など、デジタルカメラの機能も、いまではスマートフォンだけで実現されているのである。

静止画は、
・綺麗なものをアーカイブとして残す
・ネットを通して人に拡散・共有する
こうしたことには向いているが、動きの可愛さやダイナミックさを伝えるのは難しい。
そこで最近のSNSでは。フォロワーや読者の興味を惹きつけるため動画を活用するユーザーが増えている。

例えば、仔猫のしぐさを数秒間の動画で公開する。
すると、多くの人から“いいね”が貰えたりするのだ。
静止画では伝わりにくい被写体の動きやニュアンスも、動画であれば伝えることができる。




シャープはこの動画の拡散力に目を付けたのである。
昨年発売したAQUOS R2には、積極的に動画を撮影したくなる機能を盛り込むため、動画専用のカメラと静止画専用のカメラを搭載している、
このため動画撮影中でも、高画質な静止画を動画と同時に記録することができるのだ。

しかし、動画用と静止画用の2つのカメラを搭載しても、利用者が動画を撮りたくなるいう結果に結びつけることは難しい。

この2つの撮影を結びつけるには、どうすればよいのか?




静止画撮影はそれなりに集中力を必要とし、動画撮影はフレーミングに対して集中する必要がある、そこで静止画撮影をアシストするよう「AI」が、決定的瞬間を認識して自動で撮影する機能「AIライブシャッター」を実現した。
つまり、動画の撮影中であっても、決定的瞬間を自動的に静止画専用のカメラが記録することを可能にしたのである。

動画の撮影中に、専用のカメラで静止画も撮影するのは、なにがすごいのか?

まずは動画と静止画の違いをざっくりと説明しよう。
動画は、テレビやPCモニター、スマートフォンの画面など再生機器の解像度に合わせて縦横比が固定された映像である。そして1秒間に30コマもしくは60コマで、映像が動き続けているため、被写体が多少ぶれても一瞬のことなので、さほど気にならない。

一方、静止画は縦横の向きは自由で、縦横比も表現方法に合わせて横長や縦長、正方形など選択も自由にできる。
こうした自由度の反面、静止画の鑑賞方法は画像を1枚ずつ一定の時間をかけて見る。
このため、
・ピントが合っていない
・手ブレで画面が揺れている
・被写体が動いてぶれている
など、細かい部分まで気になる傾向にある。

こうした性質の異なる「動画」と「静止画」をそれぞれ高画質で実現するためには、シャープが採用した「動画」と「静止画」で別々のカメラを搭載することが、まさに正解と言える方法だろう。

さらに動画撮影中に静止画を撮影するという手間の煩わしさを、AIを活用することで解決する取り組みも理になっている。


今回のAQUOS R3では、R2での取り組みで見えた課題を解決する機能が搭載された。

それが「AIライブストーリー」だ。




シャープは発表会において、AQUOS R2と購入後、動画を撮影する機会が増えたという結果を発表した。とはいえ、動画の撮影中でも静止画が撮影できても、数分間撮影した動画の中から決定的瞬間を探し出すのはかなり面倒だ。

そこでAQUOS R3では、静止画で使用していたAIによる画像認識を動画にも応用したのである。




AIが、
・動画の撮影中にベストショットをランク付け
・15秒のダイジェストムービーを同時記録
これが「AIライブストーリー」である。

この「AIライブストーリー」によって、
・動画の内容をダイジェストで確認できる
・同時記録されるのですぐにSNSにシェアすることもできる

最新のスマートフォンのカメラは、
・ハードウェアの進化
・AIによる画像処理
この2つを組み合わせることは当たり前となったといえる。

こうしたインテリジェンスな機能が目指すものは、デジタルカメラの機能をスマートフォンだけで、より便利に再現することにとどまらず、思いでの振り返りやコミュニケーションなど、ユーザーのライフスタイルを豊かにすることを目指しているのだ。




現在のAQUOS R3での被写体の動き認識やシーン認識において、もっと精度を高めて欲しいと思うことはある。
しかし、
・動画専用カメラ
・静止画専用カメラ
・AI
この唯一無二の組み合わせからユーザーが体験できる満足度は、現時点でシャープだけの素晴らしいオリジナルであることは間違いない。

今後、機能の向上と成熟を進めるとともに、よりユーザーのすそ野が広いエントリーモデルでの展開などにも期待したい。


執筆  mi2_303