中国人の収入が増加しているとはいえ、平均月収は上海などの都市部であっても12万円ほどであり、まだまだ日本の水準までは達していない。(イメージ写真提供:123RF)

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 近年の経済発展とともに、中国人の収入も増加している。経済的に余裕のある人たちを中心に海外旅行もブームとなっていて、多くの中国人が日本を含めた外国へと旅行に出かけるようになったのは周知の事実だ。

 だが、中国人の収入が増加しているとはいえ、平均月収は上海などの都市部であっても12万円ほどであり、まだまだ日本の水準までは達していない。それなのに、なぜ中国人は日本で多額の買い物をするなどの消費が可能なのだろうか。中国メディアの今日頭条は14日、日本人よりも収入が少ないはずの中国人がお金持ちに見える理由を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、中国人の平均的な年収は5万6000元(約90万円)ほどであるのに対して、日本人の平均的な年収は中国人の約4倍に達すると紹介。だが、多くの日本人は中国人の旺盛な消費意欲を見て、「中国人はお金持ち」であると感じていると論じた。

 続けて、中国人がお金持ちに見える理由について、日本人の生活スタイルは簡素であるのに対して、中国人は豪華・豪勢を好むためであると分析し、せっかく訪れた旅先でケチることはメンツが立たないことでもあるため、その金払いの良さが「お金持ちに見える」のではないかと考察した。

 また、中国人の多くは会社からの給与に加え、副業をしていたり、投資していたりして正規の収入以外にも副収入がたくさんあると紹介。こうした副収入は「灰色収入」とも呼ばれ、統計にはなかなか出てこないお金であると指摘した。

 記事は裕福な中国人が非常に多いと伝えており、実際に富裕層も数多く存在するが、実際は貧富の差が非常に大きいのが現状だ。莫大な資産を有している人は非常に少数で、大部分は低賃金できつい仕事に従事しているのが実態と言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)