製薬会社が傘下企業の人材すべてを共通DBで一元管理する理由
人材DBには社内で必要な能力をどの程度満たしているかや、職務経歴、評価歴といった情報を登録する。2017年時点では中外製薬、中外製薬工業(東京都北区)、米国法人、英国法人のデータを人材DBへ登録していた。18年には中外製薬工業以外の国内グループ会社や、フランス・中国・シンガポールなどの海外法人についても登録を終えた。
中外製薬は後期段階の臨床開発や海外販売について、多くの部分を親会社のスイス製薬大手ロシュに委ねている。一方、自社が創製した新薬候補品に関しては、基本的に早期段階の臨床試験を自ら手がける。これは国際共同治験になる場合もあり、米国では米食品医薬品局(FDA)との折衝などが求められる。中外製薬が人材DBの整備や運用をする背景の一つには、グローバルで臨床開発を進められるリーダーの必要性が高まっていることがある。
ロシュとの人材DBの共通化はしていない。事業の規模や範囲に違いがあり、求められる人材像も異なると判断している。
