デートにおいて、恵比寿という選択肢は鉄板中の鉄板。だからこそ、お店選びでしっかり差をつけたい。

今回紹介する『ル キャトルズ』なら、立地もお店の雰囲気も抜群。

たとえば、「友人からの紹介」で女性を紹介してもらった、この男性は彼女との初デートの際に、選択肢のひとつとしてこのお店を提示。

見事、ここから新しい恋をスタートさせたようだ。

では、このお店の魅力とは? 早速、紐解いていこう。




正統派ビストロを賢く使うなら、親密度を高めるペアリングで。
『Le Quatorze』

「ル・キャトルズ自慢の牛リブロースのステーキ フレッシュクレソン添え」。いわゆる「ステック フリット」は、ビストロメニューの定番中の定番


飲食店もまばらな恵比寿の裏通り、以前、伝説の老舗ビストロがあった場所といえば、思い当たる向きも多いだろう。昔の佇まいはそのままに、今年の6月にリニューアルオープンした。

目指すは、流行りのネオビストロではなく、「1920年代、古き良きエコール・ド・パリの時代に、世界中のアーティストや文豪が集まっていたといわれるパリ14区のビストロの空気感です」とは、マネージャーの樋野光紀さん。

その言葉通り、パリの街角で見つけたオーセンティックなビストロの如き佇まいには、彼女も目を輝かせるに違いない。



豪華で見た目にも華やかな「前菜の盛り合わせ」は、運ばれてきた瞬間に高揚する。ズワイガニとアボカドのタルタルイクラ添え、冷製フォアグラ、小帆立貝のオーブン焼き、牛舌の薄切りサラダなど実に十数種類の前菜を楽しめる


壁には往時のパリの写真やミシェル・ドラクロアのシルクスクリーンが飾られ、本場さながらの空気感に包まれる。手書きの黒板には、正統派ビストロ料理がズラリ。

ひと皿をガツンといただくのがビストロの流儀だが、少しずつ色々食べたいふたりには、¥6,000のコースにペアリング¥2,000(スパークリング、赤、白)のオーダーがおすすめ。

青山や表参道の名店などで腕を振るってきた、ベテランの常盤智徳シェフによる、実直な料理を楽しもう。



魚料理は「魚介のグラタン仕立て サフランの風味」。真鯛に有頭エビ、そして旬の牡蠣と具もたっぷり。オーソドックスなベシャメルソースにサフランを加えたソースはリッチな味わい。魚料理は、日によって替わる


料理に合わせたワインもペアリングされているゆえ、あれこれ迷うことなく、心置きなくふたりの会話を楽しめる。メインは「牛リブロースのステーキ」。

ここでは、アンガス牛のリブロースを使用。150gとボリュームも満点。肉汁とオリーブオイルのソースでシンプルに仕上げているため、肉本来の味をダイレクトに味わえる。しっかりと噛み締める美味しさだ。ぜひ、自然派の赤ワインと合わせたい。

シンプルだからこそ、本質的。誠実で真っすぐな料理だからこそ、自身の真摯な姿勢も伝えられるはずだ。



デザートは、バニラとピスタチオのアイスクリームの盛り合わせ

コースに付くパンは、メゾン・カイザーのパン・ド・カンパーニュ。自家製パテなど料理の陰の引き立て役だ。おかわりもできる
■ふたりで2万いかないぐらいが丁度いい!

コース×2           ¥12,000
ワインペアリング
(スパークリング、赤、白)×2 ¥4,000
アルマニャック×2       ¥3,600
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合計             ¥19,600


Photos/Ryoma Yagi, Text/Keiko Moriwaki