猛暑で業務用空調機器の売れ行き5割増、特に人気なのは?
ユアサ商事は業務用扇風機やスポットエアコンといった季節商品の卸売りが、4―7月期は前年同期比33%増となった。中でも物流倉庫や工場などの床に置くスポットクーラーは同40%以上と大幅に伸びた。
トラスコ中山は工場の暑さ対策商品の卸売りが伸びている。4―7月は工場用の扇風機が前年同期比約20%増、スポットクーラーが同40%増の売れ行きだ。
猛暑により扇風機では間に合わないため、特にスポットクーラーの人気が高い。急な需要増により7月中旬からメーカーに欠品が出ており、納品に至っていない受注残が多数あるという。
山善も工場用扇風機の販売を伸ばしている。4―6月の販売台数は前年同期比約45%増だった。7月に入り猛暑が拍車をかけ、機能や大きさによらず売れている。「追加発注をしても入ったものから売れていく」(同社広報)。メーカーによっては在庫薄の状況も発生しているという。他にもスポットクーラーの販売が好調。今後は冷却剤、うちわ、給水バッグなどをまとめた「熱中症応急処置キット」の販売にも力を入れる考えだ。
業務用空調機器の売れ行きが好調な背景には、猛暑に加え企業側が人手不足のなか労働者を確保したいという思惑もある。少しでも涼しく快適な職場環境を整えることで、定着率を高める狙いもあると見られる。
総務省・消防庁によると、7月23―29日までの全国の熱中症による救急搬送人員は前年同期に比べ約2・5倍の1万3721人(速報値)。このうち道路工事現場、工場、作業所などの仕事場が1423人と約1割を占めた。工場や作業現場での熱中症対策が急務となっており、関連機器の需要増はしばらく続きそうだ。
