大宮ファンの横断幕は、シンプルだけどユーモアがあっておもしろい

写真拡大

J2からの昇格1年目でありながら、J1の年間成績で5位に入った大宮アルディージャ。

セカンドステージではやや調子を落としたものの、それでもシーズンを通して見れば安定した戦いを見せた。また、今季はルヴァンカップで準々決勝にまで残り、現在行われている天皇杯でもベスト8入り。12月24日、準決勝をかけ湘南ベルマーレと激突する。

そんな大宮は9日、天皇杯の4回戦で横浜FCを1-0で撃破。

このゲームは大宮のホームであるNACK5スタジアムで行われたのだが、ゴール裏に掲げられていた横断幕がなかなかのセンスであった。

私を吹田に連れてって!

今季の天皇杯は市立吹田サッカースタジアムが決勝の舞台であり、大宮のファンはチームを鼓舞するためこのようなメッセージを掲出したのだ。

このメッセージの元ネタは、1980年代後半に公開された映画「私をスキーに連れてって」である。作った人の世代がなんとなく透けて見えるが、なかなかのセンスである。

このように、大宮のサポーターはシンプルで短い文字をゴール裏の一番目立つ場所に出すことが多い。

こちらはセカンドステージ第17節のFC東京戦。

J1の最終戦ということでチームに対して感謝や労いのメッセージかと思いきや…ゴール裏に掲げられたのは「塩田大宮」の文字。

これはおそらく、大宮GK塩田仁史のことを指している。

塩田は10年以上にわたってFC東京に在籍していたが、2015年に大宮へと移籍。今季は加藤順大の負傷もあって終盤戦にポジションを掴み、好セーブを披露した。

この日は塩田が長くプレーしたFC東京との試合ということで、「塩田はオレたちの選手だ!」という意思の表れなのだろう。シンプルだが力強いメッセージだ。

また、浦和レッズとのさいたまダービーでは、「オレンジと紺に心燃やせ」という横断幕を出していた。

大宮の選手たちは、試合の度に変わるゴール裏のメッセージにいつも闘志を燃やしているに違いない。