新銀行東京・本店(撮影:吉川忠行)
中小企業の支援を目的に、石原慎太郎・東京都知事が2期目の公約として掲げ、都が1000億円を出資して設立した「新銀行東京」が1日、千代田区大手町の本店で業務を開始した。

 新銀行は、中小企業の黒字倒産を起こさせないために、商工ローンと銀行の中間にあたる金利で、将来性が認められた中小企業には無担保で融資する。また、アイワイバンク銀行と連携し、全国のセブン・イレブンやイトーヨーカドーに設置された1万台のATMで、預入・引出などのサービスが受けられる。

 仁司(にし)泰正・同行代表執行役は、開業に際し、同行ホームページで「日本経済に薄日が差し始めた今こそ、『新銀行東京』の出番」と意欲を示した。

 この日は本店のみのスタートで、5月に新宿と蒲田、7月に錦糸町、上野、立川で順次支店を開く予定。【了】