2カ月以上前の10月18日、ラツィオのウラジミール・ペトコビッチ監督は『ガゼッタ・デッロ・スポルト』で「スクデット争いには6、7チームがいる」と語った。ミラン戦の前の発言だ。おそらくは、チームを鼓舞するためだったのだろう。

その後、22日のセリエA第18節サンプドリア戦でも1−0と勝利し、カップ戦を含めて11試合無敗を記録したラツィオは、ユヴェントスに勝ち点8差の2位に浮上した。試合後、同監督は『スカイ』で「我々がスクデットに値する? まだこのユーヴェと争う力はないよ」と語った。さらに、記者会見でもこう続けている。

「ユーヴェの対抗馬はユーヴェだけだ。我々はこうやって続けなければいけない。そして最後を見てみよう。この2年、チームはうまくスタートしたが、シーズン終盤に何かを欠いた。だから、しっかりと重心を低くして前進しなければいけない。目標を設定することなく、高いところを狙うんだ」

「ラツィオが2位になると予想していたか? おそらく、ノーだ。だが、我々はそのために懸命に仕事してきた。この1カ月は重要なことをやり始めてきたね。今日はアウェーでも勝つことができた。シーズン前半戦は素晴らしかったと言える。今はふさわしい休息を取り、そして続けよう。チームは十分、7点に値したと言える。だが、まだ成長の余地はたくさんあるんだ」

「我々は苦しみに耐えることができることも示した。ポゼッションしていないときも良かったね。真のチームだった。後半はうまく試合をコントロールしたよ。ラツィオは常に勝つためにピッチへ向かう。ますます自信をつけているんだ。複数の選手が調子を伸ばしているしね」

「(メルカートでの)プレゼントは期待していない。ウチには起用できるFWがたくさんいる。この前半戦で、我々は28選手を起用した。全員にプレーする機会があったんだ。だが、もっと改善し、もっと自信をつけなければならない。(ミロスラフ・)クローゼがプレーできなくても、欧州の舞台でそうだったように、彼の穴を埋められることを示さなければいけないんだ」