ホウ・シャオシェン監督新作に妻夫木聡が出演、日中関係の影響無し
『悲情城市』、『戯夢人生』を始めとした作品で、国際的な知名度を誇る台湾映画界の巨匠・侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督。新作『聶隱娘』を9月25日に台北でクランクインさせたばかりだが、本作は日本ロケや日本人男優・妻夫木聡出演の予定があり、尖閣諸島問題のさなか……と台湾メディアに追求された。
台湾のウェブニュース「ETtoday」を始めとした複数のメディアは、クランクイン会見に出席したホウ監督が「台湾・中国・日本で撮影する予定。日中問題は関係しない。どんなことがあっても、映画は映画。もし何か問題が起こったとしたら、その時に考えましょう」と、力強い発言を残したことを伝えている。すでに奈良に出向いて、妻夫木のテスト撮影を済ませてきたそうだ。
妻夫木のほか、本作は舒淇(スー・チー)、張震(チャン・チェン)、謝欣穎(ニッキー・シェ)ら台湾のトップスターが顔を揃え、約4億台湾ドル(約11億円)の制作費が投じられるアクション時代劇。「制作費の半分以上は中国からの出資です」とホウ監督は報告しており、台湾・韓国・カナダ・ヨーロッパに協力者がいるという。スー・チーは出演するばかりでなく、出資も申し出たというが「金額が多いので止めてもらった。彼女は義理を大切にし、筋を通す今どき貴重な女性だ」とホウ監督は語っている。
そして女優業に専念することになったスー・チーは、「ワイヤーに吊られてアクションシーンの訓練を受けていますが、2日間やっただけで筋肉痛で全身傷だらけになった気分。今までにもワイヤーアクションの経験はあり慣れているはずですが、ホウ監督の映画は特別! とてもつらいワイヤーシーンです」と、苦笑い。ハードな内容になることが予想される。
また巨匠ホウ監督の作品だけあって、クランクイン前は張曼玉(マギー・チャン)、李氷氷(リー・ビンビン)といったビッグネームの出演もうわさされた。「マギーの出演予定は元々なかった」とホウ監督はうわさを否定し、「ビンビンはノーギャラでも出演したいと言ってくれたそうですが、起用する時にギャラは関係ありません。役に相応しい人物なのか、ということが重要なんです」と訴えていた。
台湾ロケを終えた後、10月20日からは中国・湖北省での撮影が予定され、2013年春には編集が始まる予定の本作。公開時にはアジアだけでなく、世界が注目する作品になりそうだ。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)
