江西省南昌市の酸素ボンベ充填(じゅうてん)作業場で27日午前0時20分ごろ、爆発が発生した。大音響に周辺住民の多くが屋外に飛び出したという。爆発にともない火災が発生したが、駆けつけた消防が消し止めた。同爆発で死傷者は出なかった。慧聡消防網が報じた。

 爆発を起こしたのは南市宏星高純気体有限公司。高圧酸素ガスボンベの充填作業場で爆発が発生した。すでに就寝していた周辺住民も多かったが、爆発の大音響の直後に周辺の家の室内に次々に電灯ともり、多くの人が屋外に飛び出した。火災は午前1時ごろまでに消し止められた。同公司の周囲に集まった人々は、危険がなくなったと納得し、家に戻りはじめた。

 同公司は工業用の酸素ボンベの充填作業を行っている。充填作業場では窓ガラスが吹き飛び、衝撃で壁の一部が脱落した。工場内には作業員2人がいたが、けがはなかった。作業場内には充填済みの酸素ボンベ約100本があり、衝撃や火災により次々に爆発した場合、大惨事になった可能性がある。当局は、酸素ボンベの不適切な取り扱いがあった疑いがあるとして、調べている。(編集担当:如月隼人)



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