11日、広西チワン族自治区横州市鎮竜郷で、支援物資を積んで被災地に向かうオフロードバイク隊のライダーたち。(横州=新華社記者/梁雨浪)

 【新華社南寧7月21日】中国広西チワン族自治区では、台風10号の影響で記録的な豪雨が続き、各地で洪水や土石流、深刻な浸水被害が発生した。道路の寸断や橋の崩落により通常の車両が通行できなくなる中、救援活動の初期段階では、バイクが被災した集落への物資輸送の要となった。

 被害が大きかった同自治区横州市鎮竜郷には、全国各地からオフロードバイクのライダーが自主的に駆けつけ、ボランティア輸送隊を結成した。ミネラルウオーターやパンなどの支援物資に加え、電力や通信の復旧要員を被災地の最前線へ運び、救援活動の「ラストワンマイル」を支えた。

13日、支援物資の輸送中、ぬかるみにはまったバイクを引き起こすライダー。(横州=新華社配信)

 広東省から支援に駆けつけたライダーの梁遠斌(りょう・えんひん)さん(53)は「村へ通じる道が非常に悪く、タイヤが何度も泥にはまる。何人かで押したり引いたりしなければ抜け出せない」と話す。土砂崩れで寸断された区間もあり、物資輸送は困難の連続だった。それでもライダーたちはひるまず、毎日午前7時から日暮れまで輸送を続けた。

 業界関係者は、技術の蓄積によって、中国製オフロードバイクは過酷な環境にも対応できる高い信頼性を備えるようになったと指摘する。技術力の向上が、被災地の泥道や急勾配の坂、危険な区間での輸送を支えたとしている。(記者/朱麗莉、梁雨浪)

12日、洪水に見舞われた広西チワン族自治区横州市鎮竜郷の村。(横州=新華社配信)