治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が、YouTubeチャンネル「元警視庁刑事・小比類巻文隆【最後の取調室】」にて、「【群馬・伊勢崎】またもや子どもが犠牲に。父(42)が将来不安で、小1長女、3歳長男の首に手を:元刑事が解説」と題した動画を公開した。群馬県伊勢崎市で起きた幼い兄妹が犠牲になった事件の概要と、親族間における殺人事件の統計データや容疑者の心理状態について解説した。

動画の冒頭、伊勢崎市の自宅で小学1年生の長女の首を絞めて殺害した疑いで、42歳の父親が逮捕された事件の概要を説明。仕事から帰宅した妻が、倒れている長女と3歳の長男を発見して通報に至り、父親は約30分後に警察署へ出頭して容疑を認めているという。小比類巻氏は、父親が犯行後に妻へ電話等で「帰ってきてくれ」と助けを求めたのではないかと事件直後の様子を推測した。

続いて、自身の刑事時代の経験から、家族に手をかけてしまった容疑者は「相当な呵責の念に駆られる」と言及。留置場内では自殺防止のため特別な監視体制が敷かれることや、被害者である家族の幻覚に悩まされる容疑者の実態を語った。さらに、法務省の統計データを提示し、殺人事件の被害者と被疑者の関係において「親族」が43.7%に上ることを紹介。親族間のトラブルは「感情の爆発がしやすい」と指摘し、赤の他人同士の事件に比べて複雑化しやすい構造を解説した。

最後に小比類巻氏は、親が子どもを道連れにする事件が後を絶たない現状に触れ、風変わりな名前をつける風潮なども引き合いに出しつつ、一部の親が子どもを「一人の人格として見れていない」可能性を指摘。「経済状態と犯罪の発生率というのは切っても切れない縁にある」と総括し、社会全体が直面する根深い課題について問題提起を行った。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。