徹底比較!主役級の逸品から副菜まで…コンビニ大手3社の惣菜「最強コスパ商品」を選出
「5月18日に亡くなったセブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文名誉顧問は、セブン−イレブン・ジャパンのCEOを務めていた’03年、一つの大きな決断をしました。それまで1店舗あたり1日数千円程度が常識だったコンビニ惣菜の売り上げを、10万円近く引き上げようというのです。鈴木氏は、家族が食卓を囲んで家庭料理を食べる時代から、個々人がそれぞれ好きなものを好きなタイミングで食べる時代に移っていくと考えた。
以降、セブン−イレブンだけでなくローソンやファミリーマートも惣菜事業に本格参入し、3社それぞれがユニークな商品の開発で鎬(しのぎ)を削ってきました」(コンビニ研究家の田矢信二氏)
では、数百種類に上るコンビニ大手3社の惣菜の中で、味と手ごろさを兼ね備えた「最強コスパ商品」はいったい、何なのか。今回FRIDAYでは、3人の専門家の証言をもとにナンバーワン商品を決定する。
さっぱり味の海老マヨ
セブンは、『焼き餃子 5個入り』(332円)や『四川風麻婆豆腐』(365円)といった定番商品もさることながら、『豚肉ときくらげのふんわり中華玉子炒め』(386円)など変わり種の中華惣菜も取り揃えている。
しかし、食べ応え、味わい、価格満足度、どの面においても、ファミマとセブンの中華系惣菜との差別化に成功した商品が、ローソンにあるという。『重慶飯店監修 大海老のマヨソース』(484円)だ。
「プリプリしていて瑞々しい大きな海老は存在感がある。なにより、この商品はソースがメチャクチャ美味しい。健康志向のファンが多いローソンだからか、レモンが利いたさっぱり味のマヨソースでクセになる。ぜひ、余ったソースをご飯にかけて食べてほしいです。ソース単体で売ってくれたら迷わず買うほど美味しい商品です」(同前)
これまで紹介してきた和洋中の「最強コスパ商品」は、いずれも食卓の主役を飾れる逸品だ。しかし、近年のコンビニ惣菜で注目を集めているのが、カップ容器に入った少量サイズの惣菜、通称″カップ惣菜″だという。これらを副菜にすれば、食卓はさらに鮮やかになる。
ローソンは『えらべるデリ』としてさまざまなカップ惣菜を販売。『海老とブロッコリーのサラダ』(346円)は手軽にたんぱく質が摂れることから、健康志向の消費者に人気だ。『ちょいデリ』としてカップ惣菜を展開するファミマの『特製ダレの味付けたまご』(328円)は、数年前に「やみつきになる」とSNSで大流行した「麻薬卵」に似た、ごま油の香りが立った味わいが好評を博しているが……。
「現状、カップ惣菜はセブンが牽引しているジャンルです。’18年に初めてカップ容器の惣菜を販売し、’19年にはシリーズ名を『カップデリ』に変更、’20年にはトップシール(専用のフィルムを熱で圧着して密封する包装)を採用し、中に窒素を充填することで味が良く、消費期限も長くなるようになっています。なかでも、『たことブロッコリー手摘みバジルのサラダ』(300円)、『5種具材のさっぱり春雨サラダ』(213円)、『冷たいまま食べるチキン南蛮』(321円)などはどれも美味しく、その日の気分で選びたい」(前出・石橋氏)
とくに『冷たいまま食べるチキン南蛮』は、コンビニならではのニッチなニーズをつかんだ、ワザありの商品だ。
「『冷たいチキン南蛮なんて……』と思う人は一度食べてみてほしい。甘酸っぱいタレにコクのあるタルタルソースがマッチし、サラダ感覚で食べられる。サッと買ってサッと食べる、非常にコンビニ的な商品です」(前出・田矢氏)
″和″を制したファミマ、″中″を制したローソンに対し、現状では″洋″&カップ惣菜の2ジャンルを制したセブンが一歩リードしているが、3社の差はわずかだ。本記事を参考に、それぞれの「最強商品」を試してほしい。
『FRIDAY』2026年7月10日号より
