<W杯>ペットボトルの水を買うだけでチップ要求、サポーターは悲鳴―シンガポールメディア
2026年6月28日、シンガポールメディア・聯合早報は、サッカー・ワールドカップ開催中の米国で過剰なチップ要求が外国人観光客の不満を招き、深刻な文化摩擦が起きていると報じた。
記事は、英BBCの報道を引用し、英国から観戦にやってきたサポーターが、ボトル入りの水を買うという「店員による特段のサービスが介在しない場面」でチップを要求されたことに奇妙さを感じたと訴えたことを紹介した。
また、オーストラリアから来たサポーターも、旅費が高騰する中でチップがさらなる出費増となっていること、支払うべき適正額が不明瞭であることによって混乱とストレスが生じていると明かし、「従業員への適切な報酬支払いは企業の責任であり、顧客が給与を補填(ほてん)するような米国のシステムには根本的な違和感がある」と語ったことを伝えている。
記事は、米国の飲食業界では一部の従業員の時給がわずか2ドル(約320円)強という極端な低賃金であり、生活のために会計の約20%のチップを顧客に期待せざるを得ない構造的背景があると指摘。ニューヨーク・ブルックリンにあるサッカーパブ店主が「W杯の観光客は支払うチップが少ない」と語るなど、店側も客に対して不満を抱えていることを報じた。
その上で、W杯をきっかけとして米国独自のチップ慣習と国際的な消費感覚のギャップに関する議論が巻き起こっていると伝えた。(編集・翻訳/川尻)

