ブラジル戦を創作の参考にすると明かした高橋陽一さん

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 サッカー日本代表が北中米W杯の決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れた30日、人気サッカー人気サッカー漫画「キャプテン翼」の作者・高橋陽一さん(65)がスポーツ報知のインタビューに応じ「今度こそW杯でブラジルに勝って優勝してほしい」と期待を寄せた。現地で生観戦したお笑いコンビ「カカロニ」のすがやも本紙の取材に「夢を見せてくれてありがとう!」と感謝の気持ちを述べ、4年後の観戦を約束した。

 高橋さんは待ちに待った深夜の大一番を、スタッフ数人と一緒にテレビ観戦した。MF佐野海舟の先制弾でリードした時は「いけるかもしれない」と大盛り上がり。結果的には惜しくも逆転負けを喫したが、2006年のドイツW杯1次リーグで同じブラジルに1―4で惨敗した試合と比較し「あと一歩のところまで追い込んだ」とたたえた。

 高橋さんにとってW杯は漫画を描き始めたきっかけ。ブラジルは常に「世界一のサッカー王国」と憧れの対象にしてきた。「キャプテン翼」の連載が始まった1981年、日本にとってW杯は夢のまた夢だったが「日本サッカーは思っていた以上のスピードで発展している」としみじみ。当たり前のようにW杯1次リーグを突破している現状に「優勝を目指すという目標に近づいている」とうなずいた。

 同作の再現を思わせる対戦カードで「リアル・キャプテン翼」と話題になったブラジル戦を振り返り「勝ちきるために2点目を狙い、もう少し勇気を出してボールをつないでもよかったかな…」と悔しげ。MF三笘薫のメンバー落選やMF久保建英のけがによる欠場も影響があったとし「万全の状態だったら結果も違っていたと思う」。善戦した日本の価値が高まるとしてブラジルの優勝を望んだ。

 高橋さんは2024年に漫画家としての一線を退いたが、ウェブサイトではネーム(鉛筆での下描き)形式で「キャプテン翼」の物語を連載している。「ちょうど今、日本対ブラジルの物語を描こうとしているところ。今回のブラジル戦も参考にしつつ、より面白い作品にしたい」と意気込んだ。

 今大会に出場しているメッシ(アルゼンチン代表)、エムバペ(フランス代表)らも愛読する同作を通して、サッカーの輪がさらに広がることを願った高橋さん。「次回も日本らしい組織的な戦いを見せてもらいたい。今度こそW杯でブラジルに勝って優勝してほしい」と、早くも4年後を見据えていた。(堀北 禎仁)

 ◆高橋 陽一(たかはし・よういち)1960年7月28日、東京都葛飾区生まれ。65歳。80年、週刊少年ジャンプでの読み切り「キャプテン翼」でデビューし、81年に連載を開始。94〜97年に続編となる「ワールドユース編」を同誌で連載。2000年末からヤングジャンプで連載した「キャプテン翼―ROAD TO 2002―」以降は「キャプテン翼」シリーズを描き続けている。関東サッカーリーグ1部「南葛SC」オーナー兼代表。23年、日本サッカー殿堂を受賞した。