◆サッカー北中米W杯▽決勝トーナメント1回戦 フランス3―0スウェーデン(30日、ニューヨーク/ニュージャージー競技場)

 FIFAランク3位のフランスは同38位のスウェーデンに3―0で勝利し、16強に進出した。次戦は4日(日本時間5日)にドイツを破ったパラグアイと対戦する。

 フランスは序盤、布陣を変えた相手への対応を強いられた。1次リーグで日本と引き分けの接戦を繰り広げたスウェーデンが、これまでの3バックではなく、4バックを採用。GKからのロングボール、強力な2トップへ長いパスを送る縦に速い攻撃に手を焼いた。しかし、ハイドレーションブレイク後には完全に攻略。FWオリセの豪快なバイシクルシュートなどで徐々にゴールへと近づいていく。

 すると前半45分、エースが圧倒的な個の力でゴールをこじ開けた。FWエムバペがショートコーナーキックの流れからエリア左の深いところでボールを受けると、右に切り込みながら右足でシュートを放ち、ゴール右へ沈めた。エムバペは今大会5得点目となり、ノルウェーの怪物FWハーランドと並んで2位に浮上。W杯通算でも17得点目となり、今大会まで歴代最多得点記録保持者だった元ドイツ代表のクローゼ氏を抜いて、歴代単独2位に浮上した。

 一度火がついてしまえば、強力な攻撃陣を擁するフランスは止まらない。すぐに追加点を奪ってみせた。後半8分、中盤から縦パスをつなぎチャンスを作ると、最後はオリセのパスをFWバルコラがネットの中へ。さらに後半29分にはオリセのパスからオフサイドラインぎりぎりで抜け出したエムバペが再びゴールを奪い、リードをさらに広げた。エムバペはメッシに並ぶ6得点で、大会得点ランクトップに躍り出た。

 18年ロシア大会で2度目の優勝を果たし、前回のカタール大会でも決勝に進出。決勝ではエムバペがハットトリックを記録し、アルゼンチンとPK戦にまでもつれ込む激戦を繰り広げたが、最終的には準優勝に終わった。満足した様子は一切なかった。あれから4年が過ぎ、今大会も優勝の最有力候補だ。

 デシャン監督は母の葬儀に参列するため、1次リーグ第3戦はチームから離脱し一時帰国したが、この試合ではベンチに復帰。無事に勝利し、W杯通算勝利数17で歴代単独トップに立った。死角はない。勢いのままにトーナメントを駆け上がっていく。

 ◆フランス(8大会連続17度目) FIFAランク3位。W杯は1998年、2018年と2度優勝。欧州選手権は1984年、2000年と2度制覇。2012年からディディエ・デシャン監督(57)が指揮。前回W杯得点王のFWエムバペ(Rマドリード)、FWデンベレ(パリSG)ら。欧州予選は5勝1分けの無敗で突破。首都パリ。人口約6800万人。