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 サッカー元日本代表の内田篤人氏(38)が30日、テレビ朝日系「報道ステーション」(月〜金曜後9・54)に米国から中継で生出演し、FIFAワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でブラジルに1−2で敗れた日本の戦いぶりについて語った。

 日本は29日(日本時間30日)にブラジルと対戦。前半29分、MF佐野海舟がパスカットから1人で敵陣へ持ち込み、ゴール左隅へ決めた。相手にボールを圧倒的に支配される中、カウンターから先制した。しかし後半11分、MFカゼミロのヘッドで追いつかれると、アディショナルタイム6分、ペナルティーエリア付近でMF田中碧が奪われたボールを、最後はFWマルチネリに決められて逆転された。目標としていた優勝を遂げられず、大会から姿を消した。

 現地で取材をした内田氏も、「素晴らしいサッカーをしていただけに、悔しさというのは今も残っている」と、悔しさを口にした。

 ブラジルは前後半でガラリと攻め手を変えてきた。内田氏は「前半はブラジルがきれいにパスをつなぐサッカーをしてきた。日本はそれに対応してきた」とし、「前半は日本のペースと言ってもよかったんじゃないか」とも評した。

 対照的に、後半はエースのビニシウスを中央から左サイドに開かせ、両サイドからクロスを放り込むようになった。内田氏は「ブラジルは本来のパスサッカーの個人技にこだわらず、崩し切る前に、ゴール前にボールを入れてきたり、ロングボールで簡単に攻めてくることが増えた」と分析。「そういった多彩な攻撃に耐えきれず、DFラインがズルズル下がってしまった。ここまで重心が下がると、守り切るのは難しい」と指摘した。

 ブラジルとの差を問われると、「日本は戦術や個人のレベルは成長している」としつつ、「ブラジルのように強引にでもゴールこじ開けるパワフルさ、ダイナミックさはもっと必要かもしれない」と提言した。

 「それができる三笘(薫)選手、久保(建英)選手、ちょっと今回、ケガの選手が多かった。そこが正直大きいのかなと。そういった選手を、ベンチを含めてどれだけ増やしていけるかというのが、課題かもしれない」

 選手層を厚くする必要性は、A代表に限った話ではないという。「女子サッカーも育成年代も、そういう年代も含めて日本の課題かもしれない。サッカーに携わる人間としてはパワフルで局面を変えられる、個性のあった選手を育てるのも使命なのかなと思います」と述べた。