初代「N-BOX」を思わせるパッケージングが印象的

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これがN-BOXの根源!? 斬新すぎる仕様とは?

 2026年6月18日にホンダが「N-BOX」の改良モデルをホームページで先行公開し、そのデザイン変更が話題となっています。

 歴代モデルのイメージを大切にしながらも、より存在感を高めた仕様へと進化したことで、改めてN-BOXのデザインの原点に注目する声も聞かれます。

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 そうしたなか、今から約20年前に登場したあるコンセプトカーが、「N-BOXの元祖だったのでは」と語られることがあります。

 そのモデルとは、2006年11月に開催の「ロサンゼルスオートショー」で公開された「Step Bus Concept(ステップバスコンセプト)」です。

 ステップバスコンセプトは、ホンダのアメリカ法人が発表したデザインスタディモデルで、ホンダのパッケージ技術を象徴するコンセプトカーとして披露されました。

 最大の特徴は、ミッドシップエンジンと後輪駆動レイアウトを採用したことです。このレイアウトにより、コンパクトなボディでありながら、多彩な用途に対応できる広い室内空間を実現するという考え方が盛り込まれていました。

 デザインは埼玉県の和光デザインセンターが担当しており、当時のホンダが描いた次世代のパッケージング思想を形にした1台だったといえます。

 エクステリアは角張ったシルエットを採用し、スクエアなキャビンをボディの四隅まで広げたようなデザインが特徴です。

 また、2ドアボディながらフロントドアにはスライドドアを採用しており、乗降性や使い勝手にも配慮されていました。

 インテリアはシンプルで機能性を重視した仕上がりとなっており、リアシートの背もたれを倒せば、完全なフルフラットではないものの、ほぼフラットな荷室空間を作り出すことが可能でした。

 日常使いからレジャーまで幅広いシーンを想定した実用性の高さも、このコンセプトカーの見どころでした。

 そんなステップバスコンセプトを現在の視点で見返してみると、2011年に発売された初代N-BOXとの共通点が数多く見えてきます。

 例えば、ボンネットを短く抑え、キャビンをできるだけ前方へ配置したパッケージングや、ルーフを高く取った箱型のシルエット、四角いヘッドライトやグリルを採用したフロントデザイン、四角い開口部を持つサイドウインドウ、立ったフロントガラスなどは、初代N-BOXを思わせるデザインです。

 さらに、シンプルな面構成を採用したボディや、無駄な装飾を抑えたスタイルも、N-BOXが持つ親しみやすいデザインイメージと重なる部分があります。

 もちろん、ステップバスコンセプトは2ドアでミッドシップレイアウトを採用するなど、市販されたN-BOXとは基本構造が大きく異なります。

 それでも、スクエアなフォルムを生かして室内空間を最大限に広げるという考え方や、シンプルで機能的なデザインコンセプトには共通する部分が多く、「N-BOXの原型だったのでは」と言われる理由も理解できるでしょう。

 ただし、ホンダはこれまでステップバスコンセプトがN-BOXの直接的なルーツであるとは公表していません。

 そのため、両車の関係についてはあくまでファンの間で語られている説のひとつであり、公式に市販化へとつながったことが明らかにされているわけではありません。

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 2023年10月に発売された現行の3代目N-BOXは、2025年度新車販売台数第1位、軽四輪車新車販売台数11年連続首位を獲得し、2026年4月にはN-BOXシリーズ累計販売台数300万台を突破しました。

 さらに、同年6月18日にホームページで先行公開された改良モデルでは、「N-BOX CUSTOM」のフロントフェイスを存在感と迫力のあるデザインへ刷新したほか、「N-BOX JOY」には特別仕様車「BLACK STYLE」を設定。快適装備や利便性も充実させるなど、軽自動車のベンチマークとして進化を続けています。

 こうして最新モデルが進化を遂げる一方で、そのルーツを思わせるステップバスコンセプトを振り返ると、ホンダが約20年前から広い室内空間を実現するパッケージングや箱型デザインを追求してきたことがうかがえます。

 先述のように、ステップバスコンセプトが本当にN-BOXの元祖だったのかは現在も明らかになっていません。

 しかし、そのスクエアなフォルムや空間効率を重視した設計思想には、現在のN-BOXへと受け継がれているように感じられる部分もあります。

 公式に両車の関係は明かされていないものの、N-BOXを思わせるデザインを備えた1台として、今なお興味深いコンセプトカーといえるでしょう。