PK戦で敗れたドイツ主将キミヒ「人々が共感できるチーム作れなかった」…強豪復活への道遠く
【ヒューストン(米テキサス州)=平沢祐】サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会は29日(日本時間30日)、決勝トーナメント1回戦が行われ、日本(世界ランキング18位)は、最多5度の優勝を誇るブラジル(同6位)に1―2で逆転負けした。
パラグアイ(同41位)は2014年大会王者のドイツ(同10位)をPK戦の末に破った。(世界ランキングは11日時点)
パラグアイ1―1ドイツ(PK4―3)
パラグアイが今大会初のPK戦を制した。42分に右クロスをエンシソが頭で決めて先制。後半に同点とされ、延長でも決着がつかずにもつれこんだPK戦は、GKヒルが2本止めるなどして激闘を制した。ドイツは54分に左クロスをハーバーツが頭で押し込んだが、その後は決め手を欠いた。
ボール保持するも決定機欠く
今大会限りで2度目の代表引退を示唆していたドイツのGKノイアーへ、会場の視線が一身に注がれた。決められたら敗退が決まる5人目のPKをストップし、土壇場で踏ん張る意地を見せたが、最後は6人目に逆を突かれ、力尽きた。
試合を通じて圧倒的にボールを保持しながら、決定機は少なかった。54分にハーバーツがクロスに頭で合わせて同点弾が生まれたものの、中央を固める相手に対して低い位置からのクロス一辺倒の攻撃は工夫に欠け、ビルツやムシアラら名手のアイデアあふれる本来のプレーは鳴りを潜めた。
過去2大会は、ともに1次リーグ敗退。今回は2勝1敗で首位通過を果たしながら、エクアドル戦は逆転で敗れ、国内の批判は強まった。同じ堅守が売りの南米勢に屈して早々に姿を消し、「我々はまた、高揚感があり、人々が共感できるチームを作れなかった」と主将のキミヒ。W杯優勝4度を誇る大国復権への道のりは険しい。(林田晴樹)

