試合後、悔し涙を流しサポーターに向けて手をたたく久保建英(カメラ・山崎 賢人)

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◆サッカー北中米W杯▽決勝トーナメント1回戦 ブラジル2―1日本(29日、ヒューストン競技場)

 8大会連続8度目出場でFIFAランク18位の日本は、決勝トーナメント1回戦で最多5度の優勝を誇るブラジルに1−2で敗れ、敗退した。前半29分、MF佐野海舟の右足ミドルで先制も、1ー1の後半アディショナルタイムに勝ち越し点を奪われた。

 MF久保建英はピッチに立つことなく、試合終了の笛を聞いた。

 試合後、無念の思いからか号泣。「チームメートに申し訳ない」「僕がいたら何か変えられたとか、そういうことを言うつもりはないですけど、今まで僕のことを信じてくれたいろんな人たちに申し訳ない」と言葉を振り絞った。初戦のオランダ戦で左膝を負傷。懸命のリハビリを続けながらその後の1次リーグ(L)2戦を欠場。このブラジル戦でベンチ入りしたが、出場する状態には間に合わず、仲間の奮闘を見守ることになった。

 前回22年カタール大会の1次Lでは、歴史的白星をつかんだ初戦のドイツ戦、第3戦のスペイン戦で先発するも、ともに前半の45分だけで途中交代。さらに1次Lを終えた直後に発熱し、PK戦で敗れた決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦はプレーできなかった。「終わった瞬間、僕はグラウンドにもいなかったので、あんまり実感もなく、ただただ終わってしまった。悔しさも味わわせてもらえないような感じで、せっかくメンバーに入っているのにテレビで見ていた。ほぼ観客みたいで、やるせない気持ちでした。本当に部外者みたいな感じだった」と話していた。

 不完全燃焼の思いを払拭するため、自身2度目のW杯に臨んでいた。オランダ戦で左膝負傷後もスパイクを履いてボールを蹴るまでに回復。日本の勝ち上がりを信じて急ピッチで準備を進めていた。今回もベンチで終戦を見守る結果となったが「見ていた側の人間ですけど、誇らしかった。日本人らしさというのがすごく詰まった試合になっていた。個人的にすごく感動しました」と仲間の奮闘ぶりを誇った。32強で途絶えた「最高の景色」への道のり。自身3度目のW杯へ25歳の雪辱ロードはすでに始まっているのかもしれない。