メキシコ・モンテレイで行われた南アフリカ戦の最中に、選手と話す韓国代表の洪明甫監督(中央)(24日)=AFP時事

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 【ソウル=依田和彩】サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3か国大会の1次リーグで敗退した韓国代表の洪明甫(ホンミョンボ)監督が28日、辞任した。

 サッカーが野球と並ぶ国民的スポーツの韓国では失望感から洪氏への個人攻撃が強まっている。

 韓国は1次リーグを3位で終え、決勝トーナメント進出は他組の3位との争いとなっていたが、得失点差などで上位8チームに入れず、決勝トーナメント進出を逃した。洪氏は28日、練習拠点のメキシコで記者会見し「責任は全て監督である私にある」と陳謝した。

 1990年から4大会連続で韓国代表としてW杯に出場した経験を持ち、代表監督を務めるのは2014年のブラジル大会以来2度目だった。

 聯合ニュースによると洪氏を入店禁止にすると書いた紙を貼り出す飲食店が出ているほか、ネット上では洪氏の殺害を予告する書き込みがあり、警察が脅迫容疑などで捜査している。

 李在明(イジェミョン)大統領は自身のX(旧ツイッター)で「無能な人物を指揮官に選出すれば、結果は火を見るより明らかだ」「あきれた」と洪氏をあからさまに批判した。洪氏と一部の選手は30日に帰国予定だが、W杯から帰国した代表チームをねぎらうために空港で行われる式典は今回は見送られる予定だ。

 洪氏への同情論も出始め、KBSなどによるとある精神科医はクリニック前に洪氏を歓迎すると書いた貼り紙を出した。「慰めてあげたかった」という。最大野党「国民の力」の張東赫(チャンドンヒョク)代表は29日、李大統領の批判に対して「大統領が鏡を見ながら自分に言うべき言葉だ」と批判した。