「無能な指揮官」「鏡を見ろ」W杯惨敗の韓国代表が“政争の道具”に 大統領と野党代表の舌戦に挟まれるホン・ミョンボ監督
サッカー北中米ワールドカップでホン・ミョンボ監督率いる韓国代表がグループステージ敗退に終わった中、韓国政界ではこの問題が“政争の道具”として利用され、拡散されている。
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李在明(イ・ジェミョン)大統領が「無能な人間を指揮官に選べば、結果は火を見るより明らかだ」とホン・ミョンボ監督を批判するようなSNS投稿をすると、保守系最大野党「国民の力」のチャン・ドンヒョク代表は「鏡を見て自分自身に言うべき言葉だ」と反論した。
李大統領は6月28日午後、X(旧ツイッター)でチェ・フィヨン文化体育観光部長官の投稿を共有し、「結局、人事が万事であることが改めて証明された」と伝えた。

これに先立ち、韓国が北中米ワールドカップでグループA3位にとどまり、各組3位の上位8チームに与えられる決勝トーナメント進出権も獲得できずに敗退すると、チェ・フィヨン長官は「心が痛む。何が我々の足を引っ張った根本原因だったのか、議論を整理する時だ」と投稿していた。
李大統領はチェ・フィヨン長官の投稿を引用する形で「チェ長官と関係公務員の皆さん、お疲れ様でした」とし、「私も前任の名誉プロサッカー球団の団長であり、心情的なプルグンアンマ(レッドデビルズ/韓国代表の公式サポーター集団)として、予想外の結果に戸惑いを通り越して呆れを感じている」と述べた。
そのうえで、文化体育観光部に対し、今回の事態の正確な状況と原因の分析、再発防止対策を念入りに講じるよう指示する一方、「国民の皆様に深い失望を抱かせた点、非常に申し訳なく、二度とこのようなことが再発しないよう、スポーツ行政の改革を迅速に推進する」と国民への謝罪メッセージを伝えた。
また「公私の区別ができず、公益より私益を優先するでたらめな人事がまかり通るのは、人事権者に対する監視、牽制、問責が不可能、あるいは難しいためだ」とし、「民間領域の民主的なリーダーシップの構築と客観的な監視・牽制体制の確立は、この政府の主要な国政課題だ」と強調した。さらに「大韓体育会やサッカー協会などのスポーツ団体は、代議員による少数の間接選挙制ではなく、関係するスポーツ関係者全員による直接選挙制を導入するよう行政指導を指示したが、うまく履行されていると聞いている」と付け加えた。

このメッセージに反論したのが「国民の力」のチャン・ドンヒョク代表だ。チャン代表は29日の党最高委員会で、「ワールドカップで決勝トーナメント進出を逃すやいなや、李大統領がまたすぐさま投稿し、“無能な人間を指揮官に選べば結果は明らかだ”とした。李大統領が鏡を見ながら自分自身に言うべき言葉のようだ」とし、「サッカー代表チームの問題がホン・ミョンボ前監督の問題だと指摘するなら、大韓民国の経済破綻の根本的な原因は李大統領だ」と批判した。
チャン代表は「世界最高水準の能力を備えた我々の若者たちは、仕事が見つからず、親に頼る無職の身を余儀なくされている。これはソン・フンミンをベンチに座らせておくのと同じだ」とし、「世界の競合国が構造調整や労働改革に拍車をかける中、我々は黄色い封筒法で時代に逆行している。古い戦術でビルドアップに失敗した代表チームの姿そのものだ」と主張した。
続いて「作戦の失敗が明らかになったにもかかわらず、最後まで固執するなら、監督交代以外に解決策はない」とし、「今からでも経済政策を根本的に大転換しなければならない」と促した。

あわせて「李大統領がまた補正予算を持ち出してきた。AI(人工知能)用のGPUだの、庶民支援だのとあれこれ言い訳をしているが、結局は支持率が暴落したため、現金をばらまいて引き上げようということだ」と指摘した。
(記事提供=時事ジャーナル)

