AI音楽ジェネレーターの「Suno」は、AIのトレーニングに著作権で保護されている楽曲を利用していると指摘されており、これが原因で訴訟を提起されています。そんなSunoが、独立系アーティストを支援するためのプログラム「Spark」を発表しました。

Introducing Spark: Supporting the Next Generation of Independent Artists · Suno

https://suno.com/blog/introducing-spark



Suno launches Spark incubator program to feed independent artists to its AI machine | The Verge

https://www.theverge.com/ai-artificial-intelligence/958801/suno-launches-spark-incubator-program-to-feed-independent-artists-to-its-ai-machine



2026年6月25日、音楽生成AIを展開するSunoが、独立系アーティスト向けの新たなインキュベータープログラム「Spark」を発表しました。Sparkに登録した独立系アーティストは、助成金・メンターシップ・マーケティング支援などを受けることが可能です。

Sparkに応募するには、音楽レーベルと契約していない歌手・シンガーソングライター・プロデューサーであり、自身の名義で音楽をリリースしている必要があります。加えて、Sparkの参加者はSunoの利用規約に同意する必要もあります。利用規約に同意することで「Sunoによる自身の楽曲のミックス」や「Sunoによる派生作品の作成」を認めることとなり、Sunoに対して自身の作品に関する広範なライセンスを与えることとなるそうです。

テクノロジーメディアのThe Vergeは、「Sunoの利用規約に同意することで、裁判を受ける権利と集団訴訟に参加する権利を放棄し、Sunoに作品に対する限定的な独占権を与えることになります。Sunoはすでに、独立系アーティストのグループから集団訴​​訟を起こされる可能性に直面しています」と指摘しました。

ソーシャル掲示板のReddit上でも「Sparkプログラムの注意事項」という投稿が話題になっており、「もし私が応募する立場なら、未発表の重要な楽曲、アーティストとしてのアイデンティティを象徴する素材、個人的な声の素材、あるいは権利関係が複雑なものは一切使用しません」などのコメントが寄せられています。



SUNO Spark Program Fine Print (What you need to know before signing up)!
by

u/TheMostQuailed in

SunoAI



また、最も注目を集めているのは、Sparkの参加者に課される細則のうち「Good Vibes Only(良い雰囲気だけ)」と題された機密保持・誹謗中傷禁止条項です。Sparkの参加者はSunoを宣伝することが求められ、同社に対してコンテンツの編集や削除を要求する権利を与えることとなります。この条項では、参加者は「直接的または間接的に、口頭または書面で、Suno、Sunoの従業員、Sunoの製品やサービスを否定的に描写するいかなる発言や表明も行わない」と規定されており、これに違反した場合はプログラムから除名される可能性があります。つまり、Sparkに参加したアーティストはSunoに関するあらゆる悪口を言えなくなるわけです。

なお、Sparkへの応募は以下からできます。

Spark | Suno Artist Support Program

https://suno.com/spark