細野晴臣、9年ぶり『WORLD HAPPINESS』で新曲を初公開 「自分を助けてくれたのは幸宏だった」高橋幸宏さんへの思い語る
【ライブ写真】風格ただよう細野晴臣のステージショット
■オフィシャルライブレポート
時刻は19時を少し過ぎた頃。“We’re Mothers”というコーラスが温かく響きわたると、時代を超越するような、新しくもどこか懐かしい登場SEが流れ始める。ゆっくりとステージに姿を現したのは細野晴臣。その楽曲は、待望のニューアルバム『Yours Sincerely』に収録される新曲「Note of Mothership」であり、この日が世界初披露となった。穏やかで包み込むようなサウンドが場内を満たすと、大きな拍手が沸き起こる。「いらっしゃい」と穏やかに語りかける細野の一言だけで、会場は早くも温かな一体感に包まれた。
続いて、異世界へと誘うかのような「AIWOIWAIAWOU」が鳴り響くと、観客は一気にリズミカルなグルーヴへと引き込まれる。その勢いのまま「Hong Kong Blues」へ。軽快に跳ねるマリンバとリズムセクションが心地よく絡み合い、フロア全体を大きく揺らしていく。時間も場所も忘れ、それぞれが自由に音楽へ身を委ねるような、細野ならではの有機的なサウンドスケープが広がった。
楽曲を終えると、「YMOのとき、自分を助けてくれたのは幸宏だった」と、高橋への深い愛情と感謝を滲ませる一言を残し、そのまま「PLEOCENE」を披露。青い照明と神秘的なサウンドが幻想的な空間を描き出し、一つひとつの音が呼応し合いながら、より大きな響きとなって場内を包み込んでいく。
ここで一息つくようにMCを挟むと、「高野くん」と親しみを込めて高野寛をステージへ迎え入れる。披露されたのは、高橋と細野がYMO以来初めて結成した伝説的ユニット・SKETCH SHOWの「Supreme Secret」。跳ねるカッティングギターと心地よいうねりを描くサウンドの中、会場には高橋への想いと、その音楽がこれからも受け継がれていくことを確かめ合うような、温かくハートフルな空気が満ちていった。
そしてラストを飾ったのは、国内外を問わず細野の代表曲として愛され続ける「Sports Men」。軽快なカントリー調のサウンドに乗せて爽やかに駆け抜けると、世代を超えた観客が笑顔で体を揺らし、愛に満ちた大きな盛り上がりの中でステージは幕を閉じた。
同公演を皮切りに、9月11日にはニューアルバム『Yours Sincerely』のリリース、さらにUSツアーの開催も控える細野。新たな作品とライブで描かれる音楽の旅路から、ますます目が離せない。
■『WORLD HAPPINESS 2026 〜 I'm HOME 〜』
6月28日(日) 東京・国立代々木競技場 第一体育館
出演者(50音順)
pen Reel Ensemble/Cornelius/清水ミチコ/Ginger Root(Solo Set)/スチャダラパー/セブンス・ベガ/電気グルーヴ/TOWA TEI(DJ)/東京スカパラダイスオーケストラ/細野晴臣/moonriders/MAJOR FORCE(高木完&K.U.D.O)/LAUSBUB/Rol3ert/SP YT session:高野寛、高桑圭(Curly Giraffe)、堀江博久、高田漣、ゴンドウトモヒコ、白根賢一、スティーブ・ジャンセン and more...
